また、2002年から完全に別立てされたドイツ年間子どもゲーム大賞はオバケだぞ〜(おばけの階段)で、作者のM.シャーネン氏、メーカーのドライマギア共に初受賞です。
受賞理由について審査委員会広報部のU.ペーターセン氏は以下のように発表しています。
「アラン・R.ムーンの乗車券は、用具がたくさん入っていて一見複雑に見えるが、ルール説明は簡単。北アメリカのマップが描かれたボード上で2〜6(5?)人が鉄道建設を競争する。そこでは一番長い線路を引くだけではない。予め決められた都市を結べばボーナスがある。建設するには、必要なルートを結ぶために対応する列車カードをまず手に入れなければならない。乗車券は長期的な計画と短期的な決断、ほかのプレイヤーとの絡みが調和したゲームである。運がよければ、みんなが狙っていて最後まで冒険的なルートでも行く手をふさぐものはないだろう。乗車券はあまりゲームをしない人からたくさんゲームをする人まで同じくらい魅了される。」
「(オバケだぞ〜は)すばらしい木製のオバケコマがついた熱中してしまうパニックゲーム。全てにわたって綿密、かつ子どもが好む作りで、4才の子どもから夢中になる。ダイスゲームのオバケだぞ〜は、本当の意味で大人から子どもまで遊べる、エクセレントは家族ゲームである。」
2001年のカルカソンヌ受賞から、一貫してゲームをあまり知らない人、特に家族をターゲットに、ルールの簡単なゲームが受賞してきましたが、今年はフリークにも受け入れられるものとなりました。H@LL9000のアンケートでは乗車券について、回答者の3割がノミネート5作品の中で一番好きと答え(1位はサンクトペテルブルクで4割)、5割以上がこれが大賞を取ると予想しています。オバケだぞ〜については、好みも予想も6割を超え、ダントツでした(2位はマレ・ポラーレ)。
また、Spielboxの大賞トトでも、ノミネート発表後は乗車券を予想する人が最も多かったのですが、ノミネート発表前はサンファンとアッティカに予想が集中していました。この2つがノミネートに入らなかったことは、愛好者と審査員の溝を再び浮き彫りにしています。
乗車券は名古屋バネスト、オバケだぞ〜はメビウスから日本語訳つきで販売中。もう少し待てば、大賞のロゴが印刷されたゲームが手に入るでしょう。(Spiel des Jahres)
授賞式の写真(Hess氏)…会場、発表の瞬間、インタビューを受けるムーン氏、インタビューを受けるシャーネン氏