ドイツ年間ゲーム大賞に乗車券

 ドイツ年間ゲーム大賞選考委員会は28日午前11時、ベルリンで2004年ゲーム・オブ・ザ・イヤー、ドイツ年間ゲーム大賞の授賞式を行い、大賞に乗車券が選ばれました。作者のアラン・R.ムーン氏はエルフェンランドに続いて5年ぶり2回目、メーカーのデイズ・オブ・ワンダーは初。ドイツ外メーカーとしてはジャンボ(オランダ)以来10年ぶりとなります。

 また、2002年から完全に別立てされたドイツ年間子どもゲーム大賞はオバケだぞ〜(おばけの階段)で、作者のM.シャーネン氏、メーカーのドライマギア共に初受賞です。

 受賞理由について審査委員会広報部のU.ペーターセン氏は以下のように発表しています。

「アラン・R.ムーンの乗車券は、用具がたくさん入っていて一見複雑に見えるが、ルール説明は簡単。北アメリカのマップが描かれたボード上で2〜6(5?)人が鉄道建設を競争する。そこでは一番長い線路を引くだけではない。予め決められた都市を結べばボーナスがある。建設するには、必要なルートを結ぶために対応する列車カードをまず手に入れなければならない。乗車券は長期的な計画と短期的な決断、ほかのプレイヤーとの絡みが調和したゲームである。運がよければ、みんなが狙っていて最後まで冒険的なルートでも行く手をふさぐものはないだろう。乗車券はあまりゲームをしない人からたくさんゲームをする人まで同じくらい魅了される。」

「(オバケだぞ〜は)すばらしい木製のオバケコマがついた熱中してしまうパニックゲーム。全てにわたって綿密、かつ子どもが好む作りで、4才の子どもから夢中になる。ダイスゲームのオバケだぞ〜は、本当の意味で大人から子どもまで遊べる、エクセレントは家族ゲームである。」

 2001年のカルカソンヌ受賞から、一貫してゲームをあまり知らない人、特に家族をターゲットに、ルールの簡単なゲームが受賞してきましたが、今年はフリークにも受け入れられるものとなりました。H@LL9000のアンケートでは乗車券について、回答者の3割がノミネート5作品の中で一番好きと答え(1位はサンクトペテルブルクで4割)、5割以上がこれが大賞を取ると予想しています。オバケだぞ〜については、好みも予想も6割を超え、ダントツでした(2位はマレ・ポラーレ)。

 また、Spielboxの大賞トトでも、ノミネート発表後は乗車券を予想する人が最も多かったのですが、ノミネート発表前はサンファンアッティカに予想が集中していました。この2つがノミネートに入らなかったことは、愛好者と審査員の溝を再び浮き彫りにしています。

 乗車券名古屋バネストオバケだぞ〜メビウスから日本語訳つきで販売中。もう少し待てば、大賞のロゴが印刷されたゲームが手に入るでしょう。(Spiel des Jahres)

授賞式の写真(Hess氏)…会場発表の瞬間インタビューを受けるムーン氏インタビューを受けるシャーネン氏

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