フェルト・シティコレクションの完全新作『マラケシュ』日本語版、8月30日発売
クイーンゲームズ(ドイツ)による「シュテファン・フェルト・シティコレクション」の第4弾として2022年に発売された作品。同シリーズはこれまで6タイトル発売されているが、この作品のみが完全新作でその他はリメイク作品となっている(①『ハンブルク』=『ブリュージュ』、②『アムステルダム』=『マカオ』、③『ニューヨークシティ』=『リアルト橋』、⑤『ウィーン』=『ラ・イスラ』、⑥『クスコ』=『ボラボラ』)。ドイツゲーム賞5位、国際ゲーマーズ賞ノミネート、フランス・金のダイヤモンド賞金賞、オランダゲーム賞エキスパート部門ノミネート、ゴールデンギーク賞ヘビー級部門ノミネート。ダイスを振ってじゅうたんを敷く『マラケシュ(Marrakech、2007年)』とは同名の別ゲームなので注意。
モロッコ中央部の街で名士となり、9つの区画──クトゥビーヤ・モスクやバヒア宮殿、ジャマ・エル・フナ広場、マドラサ、スークなどを巡ってさまざまなアクションを行い、街への影響力を高め、勝利点を競う。
各ラウンドは12種類の労働者コマから各自3個を選び、全員の分をまとめてタワーに投入する。タワーは中がいくらか残存する構造になっており、投入したものが全部出てくるとは限らず、また前のラウンドで投入したものが出てくることもあって、若干の運の要素が加えられている。
タワーから出てきた労働者を手番順に取り、あらかじめ選んでおいた助手と組み合わせてアクションを行う。12種類もあるアクションは、即時に得点できるものから、複数回の行動が下準備となって将来的に得点できるもの、数ヶ所の区画での行動を組み合わせて得点になるものとさまざまで、組み合わせ方と、得点の高め方に計画性や判断力が問われる。
4ラウンド終了すると得点計算や資源の支払いを行なってシーズン終了。3シーズンで最終得点計算を行い、勝敗を決める。5種類の拡張モジュールが同梱されており、遊ぶたびに変化を楽しむこともできる。
内容物:基本ゲーム/ゲームボード 1つ、個人ボード 4枚、サプライボード 4枚、タワー 1つ、タワーベース 1つ、衝立(ついたて)4枚、木ゴマ 24個、城門チップ 32個、得点マーカー 4個、木製のコマ(ケシ)92個、厚紙製のケシチップ 220個、資源チップ 120個、得点タイル“70/140” 4枚、巻物タイル 72枚、贅沢(ぜいたく)品タイル 25枚、交換所タイル 6枚、観客ディスク 4枚、供給タイル 12枚、川タイル 9枚、 シーズンマーカー 1個、ラウンドマーカー 1個、オアシスタイル 30枚、布袋 1枚、説明書と付録 1冊、拡張1/階段タイル 20枚、拡張2/スルタンコマ 1個、イマームコマ 1個、泉タイル 1枚、拡張3/交換所タイル 6枚(基本ゲームの交換所タイルの裏面)、拡張4/観客ディスク 4枚(基本ゲームの観客ディスクの裏面)、拡張5/砂漠の街タイル 12枚、砂漠の街ボード 4枚(基本ゲームのサプライボードの裏面)、カバータイル 4枚
タイル配置で動物を救出『ツカナ・ビルダーズ』日本語版、7月11日発売
フリップ&ライトゲーム『ツカナ諸島の小径』(日本語版同時発売)の続編としてアポルタゲームズ(ノルウェー)から2023年に発売された。火山が噴火したツカナの島を舞台に、めくられたカードで指示された地形にタイルを配置して、動物と小屋をつなげるフリップ&タイル配置ゲーム。
配置するタイルはランダムで、小道や色分けされた動物が描かれており、動物と同じ色の小屋に小道でつなげれば得点になる。ゲームは前半と後半に分かれ、前半でつないだところは後半でもう1回得点できるので、序盤からの得点確保も見極めなくてはならない。さらに最後は最も獲得できなかった色が2倍になるため、各色で得点しておくことも大切だ。
小屋は各色ごとに2ヶ所あり、二股や三股の小道で小道を分岐させて両方につなげれば得点が上がる。好きな地形にタイルを置けるワイルドカードで乗り切ろう。ボーナス要素「鉱石カード」を加える上級ルールやソロルールでもプレイできる。