ゲームマーケット2021大阪・春:新作評価アンケート結果、1位は『luz-ルイス』
Googleアカウントがあれば誰でも投票することができ、期間内に遊んだゲーム名と、とても面白い=5~全く面白くない=1の数値を記入してもらった。投票者121名の内訳は男性71%・女性29%、10代2%・20代32%・30代35%・40代27%・50代4%、居住地は関東71%・近畿12%・中部8%・東北北海道6%・中国四国2%、海外1%。今回のゲームマーケットへの参加した人は77%だった。
評価平均1位の『luz-ルイス』は、自分からは数字が見えないトリックテイキングゲームで、新澤大樹氏(同人サークル「倦怠期」)がゲームマーケット2014秋に発表したものを上野のボードゲームカフェ「コロコロ堂」がリメイクした。2位には自分で数字を書き込めるトランプカード『トランペン』、3位には2人用のTRPG協力探索脱出ゲーム『レガシーコード2』が入った。
下記ランキングから、本日現在在庫切れになっていない通販サイトにリンクしたので、興味があれば入手して遊んでみよう。
【ゲームマーケット2021大阪・春:新作評価アンケート結果】(評価平均の高い順。7票以上、20位まで)
1位:luz-ルイス(コロコロ堂)5.0/13票(票数10位)
2位:トランペン(くじらだま)4.8/16票(票数4位)
3位:レガシーコード2(クリエイターズ)4.57/8票
4位:コマノセテクノ(natriumlamp games)4.53/15票(票数6位)
5位:横濱紳商伝ロール&ライト(OKAZU brand)4.50/12票
6位:太陽と雨と虹(イオピーゲームズ)4.45/11票
7位:ワードスコイ(するめデイズ)4.44/9票
8位:アマタノ儀式(よぐゲーム)4.33/9票
9位:セブンクォーツ(実範)4.33/9票
10位:トリッククエスト(Paix GUILD)4.30/10票
11位:ホッタイモイジンナ(Kleeblatt)4.2/9票
12位:ヒーフー!!(トマソン玩具)3.96/24票(票数1位)
13位:増殖するNG(ガギグゲームズ)3.90/10票
14位:エリスの算盤(チャトラゲームズ)3.81/16票(票数4位)
15位:デスキューブ(カワサキファクトリー)3.79/14票(票数8位)
16位:ミミックテイキング(blank paper company)3.71/21票(票数2位)
17位:CARTA MARINA(YUTRIO)3.6/11票
18位:ダグエイトチェス(ウェーブルーズ)3.3/10票
19位:ツクルテン(ゲームNOWA)3.21/14票(票数8位)
20位:ギリ、義理チョコ(アニマルウィップ)3.20/10票
紅茶ロマン紀行(Romantic Tea Trip)
高い紅茶も安い紅茶も必要
カードの効果で茶箱を手に入れ、価値を高めて、カードを購入するロンデル&セットコレクションゲーム。植民地戦争+αがゲームマーケット2021春で発表した。カードが購入されるたびにロンデルの中身が入れ替わり、新しい戦略がどんどん生まれる。
カードを円形に並べ、各自のウサギコマを置いてスタート。手番には自分のウサギコマを1~3マス移動し、移動先のカードの効果を使って茶箱を手に入れたり価値を上げたりするか、茶箱を支払ってカードを購入する。カードには得点があり、合計100点以上になったプレイヤーが勝つ。
美味しそうな紅茶や、名産地が描かれたカードの効果はどれもユニークで、しかも購入されると新しいカードが登場する。自分の茶箱の状態と購入したいカードによって、新しい茶箱がほしいのか、それともすでにある茶箱の価値を上げたいのかが変わり、カードを回る順番を考える必要がある。
ところが同じロンデルを他のプレイヤーも回っているため、立ち寄る予定のカードに先に止まられたり(使用料が発生する)、あるいは購入されてしまったりして、作戦変更を余儀なくされることが頻繁にある。茶箱の価値がマックスになっているときに価値を上げるマスしかないというような事態にならないようにしたい。
購入したカードは、「獲得したカードを使える」というアクションで自分だけが使うことができ、一種の特殊能力のようになる。ロンデル上で行き詰まっても、購入したカードのアクションで打開できるかもしれない。
紅茶を取り扱っている感じはあまりしないが、種類の異なる貨幣価値をうまく操作して効率的に(他のプレイヤーに先を越されないように)お買い物をするゲームとして魅力的な作品である。紅茶の薀蓄が書かれた「エッセンス本」が付属する。
紅茶ロマン紀行
ゲームデザイン・千夜一葉、イラスト・猫転餅
植民地戦争+α(2021年)
2~4人用/10歳以上/20~40分
BOOTH:紅茶ロマン紀行