かぶらない組み合わせでスパイを送り込め!『ドン・カルロ』日本語版、9月30日発売
オリジナルはモーゼス出版(ドイツ)から2020年に発売された作品。巨匠クラマーが、『シュッテルス』『クウィント』『ドロップイット』のデザイナーコンビと組んで制作し、昨年のアラカルトカードゲーム賞で8位に入賞している。犬の国のマフィアたちが、近隣諸国にスパイを送り込んで影響力を競う。
各プレイヤーは0~6の数字がついたカードから4枚を手札に持ってスタート。中央には「バカバカキスタン」や「トンデモリア」といったおかしな名前の国々が並んでおり、手番には手札から1~4枚を組み合わせ、合計値が等しい国にプレイして、その国に置かれたカード枚数だけ得点する。さらに連番、同じ番号で3枚出せば追加得点も、
後から派遣するほど得点は高いが、昇順に並べて、前に出されたカードと同じ組み合わせ(=コードネーム)では出せないというルールのため、出せる国がだんだんなくなっていく。引き直しても出せる国がなくなったら脱落で、全員が脱落したら、各国でプレイされたカード枚数の多い人にボーナス得点が入って勝者を決める。
最終ボーナスのマジョリティ争いでは、弱小国に大勢送り込むのか、強大国の優位を狙うのかも悩みどころ。ウェブ上で公開された協力ルールも収録し、好みに応じて楽しみ方を変えられる。
(写真はドイツ語版)
2人用協力トリテ『フォックスインザフォレスト:デュエット』日本語版、9月10日発売
国際ゲーマーズ賞、ゴールデンギーク賞にノミネートされた2人専用トリックテイキングの続編。2020年にフォックストロットゲームズ(アメリカ)から発売され、ゴールデンギーク賞の協力・カードゲーム・2人用の3部門にノミネートされた。本作も2人専用のトリックテイキングゲームだが、道に落ちている宝石を全て集めることを目指す協力ゲームになっている。
3スートで1~10のカードをシャッフルして、11枚ずつ配る。切り札ありのマストフォローで勝ったほうが、プレイしたカードの足跡の分だけコマを移動させ、宝石のあるマスに止まれば宝石を回収できる。コマが森の端を超えると中央に戻され、道が1マス塞がれてしまう。こうして道がどんどん短くなってくる中で、22個の宝石を全て集めれば勝利となる。
奇数番号のカードには特殊効果があり、逆方向に進んだり、移動をキャンセルしたり、カードを交換したりできる。これを利用し、お互いの気持ちを読み合って目標達成を目指そう。幻想的な美しいイラストもあいまって、物語感あふれる2人用ゲームだ。