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ゲームマーケット2022春:新作ゲーム(3)

4月23日・24日に東京ビッグサイトで開催されたゲームマーケット2022春で発表された新作ボードゲームは数百タイトルにのぼると見られる。その中から当サイトの管理人が注目したいくつかの作品をピックアップ。→その1(ストラテジーゲーム)その2(トリックテイキングゲーム、ダイスゲーム)

2人用ゲーム

コルセイル(フダコマゲームズ)
紙ペンゲームで定評のあるフダコマゲームズが発表した2人用ゲーム。前半は逆ピラミッド状にカードを配置して資源変換ルートを作り、後半にはそのカードを順番に回収して役を作り、バトルライン式で陣取りする。前半の変換ルートと、後半で回収する順番の両方を考えて配置しなければならない。
ゲームデザイン:沢口游祐、イラスト:たかみまこと
2人用/12歳以上/30分

サラウアバク(大塚健吾)
探偵と怪盗がお宝をめぐって繰り広げる心理戦。探偵は3つの宝箱のうちどれに宝が入っているか知っており、怪盗は6人の容疑者のうち誰が怪盗か知っている。交互にカードの前にキャラクターを置いて、置いた場所からお宝と怪盗を推理する。逆転裁判シリーズのキャラクターデザイナー・シナリオデザイナーが手掛け、小説も同梱。
ゲームデザイン:大塚健吾/グラフィックデザイン:出嶋勉、キャラクターデザイン:岩元辰郎、ノベルライティング:山﨑剛
2人用/8歳以上/10~30分

ランバス(ゲームNOWA)
三角形が2ますつながったタイルを配置して、同じ色のつながりが偶数なら得点になるアブストラクトゲーム。相手の色のタイルもあるので、自分の色は偶数に、相手の色を奇数にする攻防が繰り広げられる。色だけでなく柄も関係する上級ルールあり。写真左は同サークルの新作トリックテイキング『死神プリスクール』で、こちらも同じ数字のカードを偶数毎集めると得点できる。
ゲームデザイン&アートワーク:かぶきけんいち
2人用/8歳以上/20分

ハムのサンドイッチ屋さん(Graphic335)
パッチワーク方式でハムスターを移動して環状に並べられたトッピングをパンの上にのせ、レシピができあがったと思ったら完成宣言。レシピはハムスターコマの前に並んでいるトッピングで、ハムスターが移動するたびに変わっていく。また種を飛び越えると手持ちのハムスターをトッピングにはさみ、隠されたトッピングを仕込むことができる。ハムスターによっては、その下にあるトッピングをつまみぐいしてしまうことも。
ゲームデザイン:大塚健吾、イラスト:Graphic335
2~3人用/8歳以上/30分

ワードゲーム

ポエモ(B-Cafe)
スタートのフレーズに続く言葉を順次発表して投票で採用。4枚で詩ができあがり、採用された得点が規定点になったら勝利。エモいフレーズが200枚も入っている。
ゲームデザイン:黒田尚吾、イラスト:ちゅぱみ
3~8人用/12歳以上/5~10分

4コマンガ(小学館)
順番に手札からカードを出して複数の4コマ漫画を同時進行で作り、できあがったものを読者役のプレイヤーが見て「人気1位」と「打ち切り」を決める。人気1位なら得点、打ち切りなら失点で、後のコマになるほど得点(失点)が大きくなる。
ゲームデザイン&グラフィックデザイン:daipo(ClaGla)/イラスト:ココナス☆ルンバ
3~6人用/8歳以上/20分

がんばれ!AIueo(MILLION PERCENT)
お題の言葉を一文字ずつ割り振って、その言葉から始まる作文をする。テレストレーション式で、見られるのは前の人の書いたものだけ。勝敗はなく、最後に発表会をして楽しむ。
ゲームデザイン:mizumizu/イラスト:ぴう
3~6人用/10歳以上/15~30分

エビフライエフェクト(無限インフィニティ∞)
手札からカードを選んで伏せて出し、創作した物語を話す。他のプレイヤーは話の内容から、カードに「エビフライ」があるかないかを推理して、「エビフライ」があると思ったら付属のエビフライを早いもの勝ちで取る。「エビフライ」があるのに誰もエビフライを取らないか、「エビフライ」がないのに誰かが取ると得点できる。
ゲームデザイン:無限インフィニティ∞、イラスト:ゆいめたる
2~8人用/10歳以上/20分

ムジュンゴ(Azb.Studio)
順番にカードをめくっていって、他の誰かと同じ動物が出てきたら相手の名前を相手より先に叫ぶ。相手を予め決められた動物の名前で呼ばなければならないのと、カードに透明カードを差し込んでいって1枚のカードに複数の動物が関連付けられるのとで、脳みそがバグってくる。
ゲームデザイン&イラスト・Azb.Studio
2~6人用/6歳以上/15分

つづく。

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ゴールデンギーク賞2021に『カスカディア』『ザ・クルー:深海に眠る遺跡』『アーク・ノヴァ』

ゴールデンギーク賞は2006年から始まり今年で16回目。英語圏を中心とするボードゲームギークのユーザー層を反映して、大賞はゲーマーズゲームが選ばれる傾向にあったが、昨年から大賞をライト・ミドル・ヘビーに3分割した。

ライト級の大賞に選ばれた『カスカディア』は、六角形の地形タイルと動物タイルを配置してそれぞれの得点パターンを作るタイル配置ゲームで、日本語版はケンビル。ミドル級の『ザ・クルー:深海に眠る遺跡』は毎回目標が変わる協力トリックテイキングゲームの第2弾で、ジーピーから。ヘビー級の『アーク・ノヴァ』は環境保全にも気を遣いながら魅力的な動物園を作るゲームで、日本語版はテンデイズゲームズ。

その他の部門賞は以下の通り。入賞数では『スリーピング・ゴッズ(Sleeping Gods)』がアートワーク&プレゼンテーション、テーマチックほか6部門、『オース:クロニクル・オブ・エンパイア・アンド・エグザイル(Oath: Chronicles of Empire and Exile)』がイノベーティブほか4部門と大賞3作品よりも多く名前が挙がっている。

【ゴールデンギーク賞2021】
2人ゲーム:ラッドランド(Radlands)
次点:サモナーウォーズ第2版(Summoner Wars)、あなたが私を殺したとき(That Time You Killed Me)
アートワーク&プレゼンテーション:スリーピング・ゴッズ(Sleeping Gods)
次点:キャンバス(Canvas)、オース:クロニクル・オブ・エンパイア・アンド・エグザイル(Oath: Chronicles of Empire and Exile)
協力ゲーム:ザ・クルー:深海に眠る遺跡(The Crew: Mission Deep Sea)
次点:スリーピング・ゴッズ(Sleeping Gods)、ミクロマクロ:クライムシティ・フルハウス(MicroMacro: Crime City – Full House)
拡張:アルナックの失われし遺跡:リーダー(Lost Ruins of Arnak: Expedition Leaders)
次点:パークス:ナイトフォール(PARKS: Nightfall)、コンコルディア:ソリタリア(Concordia: Solitaria)
イノベーティブ:オース:クロニクル・オブ・エンパイア・アンド・エグザイル(Oath: Chronicles of Empire and Exile)
次点:スリーピング・ゴッズ(Sleeping Gods)、キャンバス(Canvas)
ライト級大賞:カスカディア(Cascadia)
次点:キャンバス(Canvas)、世界の七不思議:建築士たち(7 Wonders: Architects)
ミドル級大賞:ザ・クルー:深海に眠る遺跡(The Crew: Mission Deep Sea)
ノミネート:スリーピング・ゴッズ(Sleeping Gods)、テラフォーミング・マーズ:アレス拡張(Terraforming Mars: Ares Expedition)
ヘビー級大賞:アーク・ノヴァ(Ark Nova)
次点:オース:クロニクル・オブ・エンパイア・アンド・エグザイル(Oath: Chronicles of Empire and Exile)、インペリウム:クラシックス(Imperium: Classics)
パーティゲーム:ことばのクローバー!(So Clover!)
次点:ステラ(Stella: Dixit Universe)、ドントゲットゴット!(Don’t Get Got!: Shut Up & Sit Down Special Edition)
プリント&プレイ:グルームホルディン(Gloomholdin’)
次点:ラッツ(RATS: High Tea at Sea)、グリムワールド(Grim(m) World: First Steps)
ソロゲーム:ファイナルガール(Final Girl)
次点:スリーピング・ゴッズ(Sleeping Gods)、アーク・ノヴァ(Ark Nova)
テーマチックゲーム:スリーピング・ゴッズ(Sleeping Gods)
次点:オース:クロニクル・オブ・エンパイア・アンド・エグザイル(Oath: Chronicles of Empire and Exile)、ファイナルガール(Final Girl)
ウォーゲーム:アンドーテッド・レインフォースメント(Undaunted: Reinforcements)
アプリ:グルームヘイヴン(Gloomhaven)

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