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R.クニツィア「ボードゲームの魅力は、対等な立場で一緒に遊べること」

(ユーロニュースYoutubeより翻訳)

私はこれまで700以上のボードゲームをデザインしてきました。カードゲーム、ダイスゲーム、キッズゲーム、そして3~4時間かかる非常に奥の深いゲームまで開発してきました。

こんにちは、私の名前はライナー・クニツィアです。ボードゲームデザイナーです。私は物心ついたときからゲームをプレイし、ゲームが好きでした。8歳か9歳のとき、市販のゲームでは得られない新しいテーマ、新しいチャレンジを体験したくて、初めてゲームを作りました。

ボードゲームの作り方
多くのことは、まず私の頭の中で始まります。目を閉じて、自分がそのゲームを遊んでいるところを想像し、ワクワクするまで頭の中で微調整していきます。もちろん、「脳内チルドレン」はいつもうまくいくわけではありません。だから、最終的にはプロトタイプを作ることになります。そして、ゲームデザインの生命線は、まさにテストプレイです。

最初は非常に経験豊富なプレイヤーを集めて、ゲームに弱点があるたびに指摘してもらいます。それが重要なのです。テストプレイはたいてい正念場です。私の頭の中ではうまくいっています。テーブルの上でもうまくいくことがあります。そして、何度もテストして、何度も見直して、運が良ければ最終的に完璧なゲームが出来上がるのです。

クリエイティブなアイデアを持つ
新しいアイデアを見つけるのは何の問題もありません。目を開けていればゲームには私たちの生活が反映されているからです。少なくとも、ゲームに集中していれば、どこにいてもアイデアが浮かんできます。アイデアはあくまで出発点ですので、私にとってはむしろ楽しい部分です。そして、この最初のアイデアから完璧な製品を生み出すために、長く、集中し、時には困難な作業が待っています。

ゲームが本当に成功するかどうかを予測するのは非常に難しいです。失望することもあれば、嬉しいサプライズもあります。もちろん、大きな映画のライセンスについてゲームを作れば、期待値はもっと大きくなります。でも、サプライズは起こりうるものです。このような楽しみは予測することはできませんが、喜んで受け止め、楽しむことができるものなのです。

ボードゲームの未来
私にとっては、印刷されたボードがあるか、いずれアップロードしたデジタルボードを広げるかは問題ではありません。重要なのは、他の人たちとテーブルを囲み、彼らの目に映るものを見ることです。私たちの脳が全部瓶詰めにならない限り、デジタルに取って代わられることはないでしょう。ですから、デジタルの世界を通じて、物理的なゲームでも新しく豊かな体験ができると、私はとてもポジティブに考えています。

ボードゲームの魅力は、対等な立場で一緒に遊べることです。若い人も、年配の人も、肌の色も宗教も関係なく、テーブルを囲めばみんな平等です。私たちは皆、同じチャンスが与えられます。同じ選択肢が与えられます。私の経験では、ゲームは他の人々への扉を開き、世界に横たわるあらゆる橋を越えて、多くの友情を生み出すものです。

 

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キッズゲームで負けることを学ぶ

(独エルターン誌・キッズ向けボードゲームの記事より抜粋)

4歳からのボードゲームで負けることを学ぶ

公平に遊ぶこと、負けること、悔しさに耐えること、仲間に勝利を譲ること、これらはすべて、家族とのボードゲームを通して学べるし、学ばなければならない。何しろ、幼稚園や学校で手痛い仕打ちを受けても、怒り狂って部屋を出ていくわけにはいかないし、パパやママがすぐ慰めにきてはくれないのだ。でも、だからといって子どもが負けてばかりではいけない。失望や失敗が多すぎると、今度は自尊心に悪影響が出る。年齢に合ったボードゲームが大切なのは、大人と同じように勝てるチャンスがあり、家族で安心して勝ちも負けも経験できるからである。

アドバイス:わざと子どもに勝たせるのは、一時的な自信を持たせるだけで、何の得もない。午後の機嫌はよくなるかもしれないが、長い目で見ればイライラに耐えることを学べないため、子どもに害を与える可能性の方が高い。

4歳からのボードゲームは、やはりシンプルで短いものがいい。しかし、キッズゲームの定番『にんじん山のうさぎレース』のような盛り上がり要素は、ゲームに一層の華やかさを与えてくれる。大きなニンジンを回したとき、誰がウサギの穴に落ちるだろうか。このテンポのよいゲームは、プラスチック製のうさぎの丘が気にならなければ、子どもだけでなく大人も楽しめるだろう。

また、午後のひとときに華を添えるキッズゲームの定番といえば、『くるりんパニック』がある。電池で動くこのゲームは、素早い反射神経とスキルが試される。飛行機の攻撃からニワトリを守れるのは誰だろうか? この定番ゲームは、大人でさえ一晩中夢中になったほどである。