エッセン国際ゲーム祭、ドイツ外メーカーが活躍
play:gameで指摘されている通り、宣伝のため内輪で投票した可能性も否定はできませんが、全体として大手メーカーのゲームに期待しただけの満足感が得られなかったユーザーが多く、その分小さいメーカーに注目した一部愛好者の票が目立つ結果になったということはできそうです。フリーク向けからの脱却をめざしながらもファミリーゲームのワンパターン化からも抜け出せないドイツメーカーの手詰まり感をここに見てとることができます。
このことはドイツ市場に次々と飛び込んでくるドイツ外メーカーが、新しい風味のゲームを提供している表れでもあり、ゲーム市場全体の活性化という点では歓迎すべきことかもしれません。ドイツからも注目を浴びているイタリア、アメリカのほか、今回2社ずつ出展した日本、韓国も巻き込んだゲーム界の再編が予感されます。(Fairplay)
【フェアプレイ・スカウト人気調査】(当サイトのレポートか新作情報にリンク)
〈人気順・35票以上〉
1位:ルイ14世(アレア・1.6)
2位:イース(イスタリ・1.7)
3位:オルトレ・マーレ(マインド・ザ・ムーヴ・1.8)
4位:ツァヴァンドールの王位(ルックアウト・1.9)
5位:私の世界の見方(ファタ・モルガーナ・2.0)
〈獲得票順〉
1位:ピラニアペドロ(ゴルトジーバー・144)
2位:ポンペイ(アミーゴ・139)
3位:金のビール(ツォッホ・119)
4位:ボードニムト(アミーゴ・115)
5位:ゲシェンク(アミーゴ・106)
アラカルト・カードゲーム賞2004に『サンファン』
この賞はドイツゲーム界を代表する50人の選者が3〜5つのカードゲームを面白い順に挙げて集計するもの。今年は1位のサンファンが33名から195ポイント、2位のサンクトペテルブルグが29名から148ポイントを獲得して拮抗。3位は16名、49ポイントに激減するのでここに大きな開きがあります。サンクトペテルブルグがカードゲームとして売り出されていたら、結果は違ったかもしれません。
商業ベースからどうしてもボードゲーム偏重になりやすい各アワードで、カードゲームに限定された賞はお金をかけずに手軽にゲームを楽しみたい方に有用。大部分が日本に入ってきていますのでお試しあれ。
【アラカルト・カードゲーム賞2004】(数字は左が選者数、右が得点)
1位:サンファン(A. Seyfarth / alea) 33/195
2位:サンクト・ペテルスブルグ(M. Tummelhofer / HiG) 29/148
3位:ゴキブリポーカー(J.Zeimet/ Drei Magier) 16/49
4位:七つの印(S.Dorra / Amigo) 14/40
5位:ブルームーン(R.Knizia / Kosmos) 6/26
6位:魔剣と竜の卵(J.Schwinghammer / Adlung) 8/25
7位:コヨーテ(S.Albertarelli / Kidultgames) 7/18
8位:壺の悪魔(G.Cornett / Bambus Spiele) 7/16
9位:カイピラニア(O.Igelhaut / Abacus) 3/15
10位:マウゼン(D. Wendt / Abacus) 4/12