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ヤーゴ(Jago)

ダイナミックな単語乗っ取り
ランドルフの2人用ワードゲーム。砂時計もあって、緊迫した勝負が楽しめる。1985年のドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作品。
片方は青、もう片方は赤でプレイ。12枚の手札を盤面に出して『スクラブル』のように単語を作る。ポイントは乗っ取りで、相手の単語を1文字変えて自分の単語にしてしまえる。例えば、TEAR(涙)のRをLに変えて、最初にSを付けるとSTEAL(盗む)に。ボードも曲面になっていて、タイルを裏返しやすい。
手番を終えるには、相手より自分の色が多くなければならない。そのため乗っ取りは相手のタイルを大幅に減らし、自分のタイルを一気に増やす効果的な手段なのである。
タイルが相手より少ないと手番を終われない。砂時計が切れるたびに制限時間を1分ずつ減らし、制限時間が切れると相手の勝利となる。
妻と2回勝負で一勝一敗。2人専用だけに、ボキャブラリーに差がありすぎると一方的な展開になりそうだが、うまいことに拮抗していた。手持ちに母音がないと厳しいが、乗っ取りはたった1文字で可能であるため、手札運はさほど感じられない。その代わり、ドイツ語の単語を作る仕様になっているせいか、やたらSとCとHが多いような気がした。
Jago
A.ランドルフ/スピアシュピーレ(1985)
2人用/8歳以上

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2009年のマイベスト10

ようやくplay:gameへの登録が追いついて、2009年に遊んだゲームをまとめることができた。遊んだゲーム総数は186タイトルで、2回以上遊んだゲームは21タイトル(11%)に留まった。
そんな中でのマイベスト10。システムとしてのオリジナリティと、ゲーム中にプレイヤーの表情が楽しめるものという2点を重視した結果、ライトなゲームが並んだ。わざとではないが、入手が難しいものが多いので、ほしい方はショップや作者にリクエストされたい。
1.海賊船長(Captain Pirate)
協力するように見せかけて足元を見たり、協力できるように見せかけて実はできなかったりと、笑いが絶えない。(B.フェデュッティ/カクテルゲームズ)
2.賭博英雄伝セブン(Gamble 7)
ギャンブルが運だけではないことを教えてくれた作品。ひとつひとつ単独でも完成度が高いのに、7つも入って大満足。(川崎晋/カワサキファクトリー)
3.コズミックアタック (Cosmic Attack)
どのアクションも大笑いだが、特にひじの上にカードをのせて落としあうアクションが最高。息を吹いて目的地が飛んでいってしまうのも笑う。(R.フラガ/カクテルゲームズ)
4.いかだ動物園(Zoowaboo)
目測がいかにあてにならないかという問題より、大人が遊ぶといきなりチキンゲームになるのがすごい。ついのせられてバースト。(C.ロッシ/セレクタ)
5.ファウナ(Fauna)
見たこともない動物について、あーだこーだと知ったかぶりのコメント。重さはこれくらいかなと手に持つ仕草をしたら、正解はトン単位だったり。(F.フリーゼ/フッフ)
6.キッチンカオス(Kitchen Chaos)
番号が次々と呼ばれ、どんどんカードを出すのでまさにカオス。そんな中で冷静に判断して仕込んだスプーンで大量得点したらヒーロー。(R.シュトゥープ、T.カーメンツィント/ニュルンベルガー)
7.ひも電(String Train)
鉄道ゲームの常識を打ち破る、ほんわかした配置ゲーム。舞台を地元にして遊んだが、大いに想像力をかきたてられた。(林尚志/Hammer Works)
8.ボードゲームギークゲーム(The Boardgamegeek Game)
ゲームを売ったり買ったり集めたりというテーマは、今までありそうでなかっただけに、ゲーム愛好者にとっては嬉しくてたまらない。R.ブリーズ/R&Dゲームズ)
9.ラクシャク(Ruk Shuk)
石に見えるあれが精巧な型抜きで、高得点の石が積みにくくなっているところが憎い。そしてうまく積めそうで積めないのが妙に悔しい。(M.ビシカー/ザバゾー)
10.ワイルドバイキング(Wilde Wikinger)
どのくらいの宝石で何枚カードを出すか、どのへんで妥協するかという妙に大人の選択を迫られる子供ゲーム。(W.ディシェール/ハバ)