ダンジョンロード(Dungeon Lords)
ここは地下世界。暗黒の支配者たちは今日も仕事に精を出している。インプ(小悪魔)たちをリクルートして固い岩にトンネルを掘らせ、金を採掘して資金を集め、宝を根こそぎ奪っていく冒険者に備えて高いトラップを買い、食料を調達してモンスターを雇う。ダンジョン省からは厳しい採掘規制が敷かれ、税金まで取られてしまう。
RPGの王道、ダンジョン攻略を悪の側から見たボードゲームが、昨秋チェコで発売され、その日本語版が来月発売される。先行して先月ゲームマーケットで限定発売されたものを遊んだ。
ゲームはダンジョンの建設と冒険者パーティとの戦闘に分かれる。建設は8種類(食料調達、悪評の改善、トンネル掘り、金の採掘、インプの徴募、トラップの購入、モンスターの徴募、部屋の増築)のアクションから毎回3枚のアクションカードを選ぶ。手番順・選んだ順にコマを置いて行い、順番によってはコストが高くついたり、定員からはみ出して何もできなかったりすることもある。
メインボード。選択したアクションスペースに順番にコマを置いて、そのスペースのアクションを行う
エッセンのベストフリークゲーム
調べたものは以下の5つ。まずフェアプレイ・スカウトアクション(FP)は、エッセン国際ゲーム祭の開催期間中に会場でアンケート用紙を配り、来場者が記入したものをリアルタイムに発表するものである。ボードゲームアンケート(UF)は、年内にインターネット上で調査したもので、主にドイツ圏の愛好者が回答している。プフェファークーヘル(PK)は毎年新作を遊んで評価しているドイツのゲーム会で、ドイツゲーム賞を占う賞となっている。ミープルチョイス(MC)はアメリカを中心とするネット上のグループで、最後にボードゲームギーク(BG)のランキングを載せた。
これらのランキングの上位に入っている12タイトルを選び、その相対順位を取って平均したものが下の表である。
この結果、最も評価が高かったのはイタリアのゲーム『バスコ・ダ・ガマ』。ドイツで圧倒的な人気を誇っている。続いてアメリカのゲームでドイツ語版も日本語版も発売された『エンデバー』、そして来月日本語版が発売される『ダンジョンロード』、ドイツ語版の初版が売り切れた『ハンザ・テウトニカ』が続く。これらはアメリカでの評価が高い。
一方、ドイツ年間ゲーム大賞で特別賞に選ばれた『果てしなき世界』、新進気鋭QWG社(オランダ)の『カーソンシティ』、名門イスタリ社(フランス)の『アッシリア』は評価が伸び悩んでいる。
私も順位付けを試みて、下記のRead Moreのところに記してみた。世間の評価とずいぶんずれているようだ。
ゲーム名 | FP | UF | PK | MC | BG | 平均 | 順位 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
バスコ・ダ・ガマ | 1 | 1 | 1 | 5 | 4 | 2.4 | 1 |
エンデバー | 4 | 4 | 2 | 2 | 1 | 2.6 | 2 |
ダンジョンロード | 5 | 2 | – | 3 | 2 | 3 | 3 |
ハンザ・テウトニカ | 9 | 4 | 3 | 1 | 3 | 4 | 4 |
権力ゲーム | 2 | 6 | – | 6 | 9 | 5.75 | 5 |
マカオ | 3 | 7 | 7 | 4 | 8 | 5.8 | 6 |
エジツィア | 7 | 3 | 5 | – | 11 | 6.5 | 7 |
洛陽の門にて | 6 | 9 | 6 | 8 | 5 | 6.8 | 8 |
ファクトリーマネージャー | 8 | 10 | – | 7 | 7 | 8 | 9 |
果てしなき世界 | 11 | 8 | 4 | – | 10 | 8.25 | 10 |
カーソンシティ | 10 | 11 | – | 9 | 6 | 9 | 11 |
アッシリア | 11 | 12 | – | – | 12 | 11.67 | 12 |