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日本語版・多言語版・国産ボードゲーム、発売続々

今月発売予定のボードゲームが次々と発売されている。
今年の最注目カードゲーム『世界の七不思議(7 Wonders)』の拡張セット『指導者たち(Leaders)』が8月26日に多言語版でリリースされた。3〜7人用、13歳以上、40分、3150円。
文明を牽引した有名人物36枚のカードが登場し、文明のドラフトとは別にドラフトを行う。軍事力を上げるカエサルやハンニバル、戦争の勝利トークンの価値を上げるアレクサンドロス、純粋に得点になるクレオパトラ、科学のコストが安くなる天才アルキメデスなど、実在の人物に即した能力が楽しい。よりドラマチックな展開が待っている。
ホビージャパンゲームブログ:仕事の最初が最も重要なり『世界の七不思議:指導者たち(7Wonders:LEADERS)【多言語版】』

お題に合ったイラストを当てるコミュニケーションゲーム『ディクシット』の最新シリーズ『ディクシット・オデッセイ(Dixit Odessey)』も、8月26日に多言語版で発売された。3〜12人用、8歳以上、30分、4,725円。
新しいイラストカードや投票ボードのほかに、6〜12人で遊べるパーティールールとチーム戦ルールが加わった。パーティールールでは、親がカードを見る前にお題を出し、全員が出したカードに投票して、投票数だけ得点になる。収納面では、『ディクシット』『ディクシット2』が全て収まるようになっており、全部のカードをまとめて遊ぶことが可能だ。
また、『ディクシット日本語版』も同日発売されている。

フランスの文明発展ゲーム『オリンポス(Olympos)』も多言語版にて、8月26日に発売された。3〜5人用、10歳以上、90分、6300円。
ペロポネソスの原野や、神秘のアトランティスの輝く砂浜を舞台に、敵を撃退し、技術を開発し、驚異の建造物(ワンダー)を造り、オリンポスの神々の恩恵を受けて自分の一族を発展させる。アクションポイント制で、使ったポイントの少ない順に手番を行う『テーベの東』方式。一定のアクションポイントを使うたびに神々が登場し、その時点でのプレイヤーの状況によって恩恵や天罰が与えられる。
ゲーム紹介:オリンポス / Olympos


上記の輸入ゲームはいずれもホビージャパンの取り扱いで、4タイトルが当日発売されるのは異例。プレイスタイルに沿って選ぼう。さらに、国産のデッキ構築ゲームが2タイトル発売されている。
アークライトのデッキ構築カードゲーム『ダイナマイトナース・リターンズ』は8月12日発売。3〜5人用、12歳以上、40〜60分、3,990円。
ホビージャパンが80年代に発売し、人気を集めたカードゲームがシステムを一新して復活。次々と搬送される患者をスムーズに受け入れ、手際よく手術して退院させて、名医として一番の尊敬を受けることを目指す。あまり患者を死なせると、伝説の「ダイナマイトナース」として、永久に村の歴史に刻まれてしまう。
アークライトゲームズ:ダイナマイトナース・リターンズ

『アマツカグラ』は、グループSNEが監修したデッキ構築カードゲーム『エンドブレイカー』の第2弾で、8月26日にブロッコリーから発売された。2〜4人用、40〜60分、4,935円。
TRPG『霊峰天舞アマツカグラ』をベースにしたゲームで、妖怪たちがうごめく東方の都市国家を舞台に、エンドブレイカーたちが活躍する。
ブロッコリー:エンドブレイカー!SCGアマツカグラ
このほか、当サイトですでに紹介したダイス構築ゲームの『クォーリアーズ! 完全日本語版』が8月6日、変形トリックテイキングゲームの『ドワーフの王様 日本語版』が8月12日に発売されている。新作ゲームの目白押しに、嬉しい悲鳴が上がりそうだ。

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都道府県別ボードゲーム関心度・ボードゲーム人口

Yahoo!アクセス解析が今月で終わるというので、これまでの都道府県別アクセス数をダウンロードした。これを都道府県別の人口で割って、人口比アクセス数を計算してみた。
アクセス総数は2年3ヶ月で657,162アクセス(1日平均約800)、都道府県別人口は総務省統計局による2009年度推計人口を用いた。分かりやすいように、国内総アクセス数のパーセンテージを、国内人口のパーセンテージで割った数を計算してある。都道府県別ボードゲーム関心度ということができよう。1.00がほぼ人口並みのアクセス数であることを表し、高いほどアクセス数が多いことを表す。
【都道府県別ボードゲーム関心度】

1.東京 2.82
2.神奈川* 1.42
3.大阪* 1.3
4.京都* 1.29
5.山形 1.29
6.香川 1.23
7.埼玉* 1.18
8.徳島 1.15
9.愛知* 1.06
10.鳥取 1.04
11.三重 1.01
12.福井 0.97
13.新潟* 0.93
14.北海道* 0.9
15.静岡* 0.89
16.富山 0.8
17.茨城 0.8
18.宮城* 0.78
19.愛媛 0.75
20.千葉* 0.73
21.岐阜 0.63
22.岡山* 0.6
23.山口 0.58
24.長野 0.56
25.奈良 0.55
26.兵庫* 0.5
27.福岡* 0.49
28.岩手 0.49
29.石川 0.47
30.群馬 0.47
31.山梨 0.46
32.滋賀 0.45
33.広島* 0.42
34.栃木 0.41
35.沖縄 0.33
36.福島 0.31
37.秋田 0.31
38.熊本 0.29
39.青森 0.25
40.大分 0.23
41.和歌山 0.23
42.島根 0.18
43.鹿児島 0.13
44.長崎 0.12
45.高知 0.12
46.佐賀 0.04
47.宮崎 0.04

1位はダントツで東京。人口は国内の10%だがアクセス数は28%を占め、2位の神奈川(人口7%・アクセス数10%)に約2倍近く離している。巡回ロボットが多いかもしれないが、それでも相当数の愛好者がアクセスしていると見られる。3位と4位は大阪、京都と関西勢。次が山形なのは、管理人が住んでいるためなので除外して頂いて(笑)、6位に香川がつけている。高松にはゆうもあの支部、ボードゲームショップ、ボードゲームサークルがあり、関心が高い人が多いようだ。ほかにも、徳島・鳥取・三重が平均以上に健闘している。逆に、ボードゲームショップがある岡山・福岡・広島が思ったほど高くないのは意外。
*印をつけたのは、政令指定都市のある道府県である。ボードゲームに関心のある人は都市部に多く、地方格差が際立っていると私は思っているのだが、それを検証してみた。東京を加えた15都道府県のうち、10位以内に入っているのは6都道府県。20位以内では11都道府県が入る。思ったほど顕著ではないが、都市部のほうが関心が高いという傾向はあるようだ(相手が集まりやすいほどよい趣味なのだから、当たり前のことかもしれないが)。

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