『ファークル』はダイスゲームである。6つのサイコロを振って、そのうちいくつかを残す。そこでやめて得点を受け取ってもよいし、さらに続けてもよい。6つのサイコロが全部得点にできると、さらに全部を振り直すことができる。しかしサイコロを振った結果、得点が増やせないとバーストして0点。単独で得点になるのは1(100点)と5(50点)で、あとはトリオ(同じ目が3つ)で得点になる。基本はこれだけ(ほかに得点方法があるバージョンも)で、紙とサイコロさえあれば遊べるものである。『グリード』もこの仲間だ。
このゲームでは、非常に目を引くロケット型のタワーが登場する。一番上にはダイスが入ったカプセル。これを押して、ポンと浮かび上がると全員に共通の目が決まる。そうしたらスタート。
全員手持ちのサイコロを振って、残すものをタワーに乗せる。それ以外のサイコロを振り直し。途中離脱して得点する人は、得点を記録して抜ける。
得点を記録して抜けたり、得点が重ねられずバーストしたりした人は残っている人のプレイを見ていることになる。みんながバーストするか降りた後に、みんなに注目されながらサイコロを振り続けるのが気持ちいい。一方、残りの人は当然「まだまだ行けますよ!」「余裕ですよ!」と無茶に励ます。口車に乗って、確率の低い目をバーストする破目になる。
サイコロ6つ全部で得点できて2周目に入る「ファークルフレンジー」を2度達成した私が勝利。負けが込むほど強気のダイスロールを余儀なくされて沈む鴉さんが楽しかった。
Farkle Frenzy
作者不明/パッチプロダクツ(2011年)
2〜4人用/8歳以上/20分
国内未発売