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ソクラテスの裁判(The Trial of Socrates)

僅差で無罪へ
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アテネ市民を訪ね、その無知を指摘し続けたソクラテスは、アテネの神を信仰せず若者を煽動した罪で告発された。ソクラテスは弁明するが、2回の票決で死刑が決まり、毒ニンジンの杯を飲んで死むことになる。
このゲームでは、ソクラテスの告発側と弁護側に分かれ、市民を自分の味方につけようと戦う。シリアルナンバーを見ると、限定100部しか作られなかったアメリカのゲームである。作者は『ビブリオス』のデザイナー、スティーヴ・フィン。
プレイヤーは向い合って、毎ラウンドついたての後ろで、支持者コマを置く場所とアクションを決める。両方決めたらオープン。中央に支持者コマを置き、支持者コマを1つめくって陣容を確認し、アクションを行う。
支持者コマは5つのエリアに分けて置かれ、最後にそれぞれのエリアで合計が大きいほうが市民コマを獲得。これとラウンド中に置いていた「裁判所」の支持者コマを合計し、多いほうが勝つ。
各エリアで相手を僅差で上回るようにして、できるだけ多いエリアを取れるようにする。また取るのを諦めたところでも、相手に気づかれず手を抜かなければならない。この駆け引きがとてもヒリヒリする。
アクションはカードのドローとプレイ、そして市民コマの移動があり、相手のコマを移動したりできるカードの効果をうまく使ってどんでん返しを狙うこともポイントだ。もちろん、相手もそれを狙っているので警戒しなければならない。
ぽちょむきんすたーさんと一戦。ポイントの高い市民コマを、自分が優勢なエリアに移動する争いを制したが、油断して裁判所に支持者コマをつぎ込んだため、勝つと思っていたエリアで同点になってしまい、その差で負けてしまった。
2人用ゲームの多くは完全情報公開で思考ゲームとなるが、非公開情報がほどほどにある2人用ゲームには、心理的な駆け引きが起こるので好きだ。今度相手はどこに置いてきて、どのアクションをしてくるだろうか、あそこにあるコマは何点のコマだろうかなどと読んでこちらの手を決めるのが楽しかった。
The Trial of Socrates
S.フィン/ドクターフィンズ(2009年)
2人用/10歳以上/20分
絶版・入手難

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フラミンゴの輪投げゲーム(Ring-O Flamingo)

浮き輪がくるくる回転
浮き輪をとばしてフラミンゴの首にかける輪投げゲーム。落ち着いて狙っても、入りそうで入らない。
専用の発射台に浮き輪をセットし、しならせてとばす仕組み。浮き輪はくるくる回転してとんでいく。フラミンゴの首にかかれば得点、ワニにかかると失点。
全員同時プレイだが、急いで飛ばさなくてもよい。ゆっくり狙いを定めて、角度など考えながら発射したいところだ。ただし、それぞれのフラミンゴの首に最初にかかれば2点。2つ目以降は1点なので、早くかけようとついつい焦ってしまう。これが罠なのである。
とはいえ、じっくり狙っても、わずかな加減で浮き輪はとんでもない方向にとんでいく。ほかの人の発射台までとんでいって邪魔したり。
人数分遊んで合計点を競うことになっているが、毎ラウンド3つもかかれば御の字で、なかなか上達しなかった。世界大会を見てみたいものである。
Ring-O Flamingo
H.シャフィール、Y.カウフマンほか/ゲームライト(2009年)
2〜4人用/6歳以上/10分
プレイスペース広島:フラミンゴの輪投げゲーム