『ホビットの冒険 カードゲーム』日本語版、11月下旬発売
『指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)』の前日譚となるホビットのビルボの冒険を描いた作品を、イギリスのゲームデザイナー、M.ウォレスがトリックテイキングゲームにした。ソフィスティケイティッドゲームズ社(イギリス)が制作し、ファンタジーフライト社(アメリカ)やコスモス社(ドイツ)などによる各国語版と同時発売となる。製造はドイツ。
プレイヤーはビルボやドワーフのトーリン、魔法使いのガンダルフなどの善の勢力と、邪悪な竜のスマウグやオークのボルグなどの悪の勢力に分かれて競う。一巡の勝負に勝利すると、それぞれのキャラクターの能力に従って獲得したカードを分配できる。的確なカードを分配することで、敵には損害を与えることができ、味方には助けとなる。どのカードをいつ使って、誰を勝たせて、どのカードを分配させたら有利になるのか、結果はやってみるまで分からない。
これだけの内容でプレイ時間はわずか20分。映画で興味を持った人に気軽に出せる小品の登場だ。
シュピール’12新作情報:クワリ
クセのある作りで日本にも根強いファンがいるオランダのメーカーです。ここ数年シリーズ化している陶器製のコマを使った作品を2タイトル発表します。
C.ファン・モーセル作、2〜6人用、7歳以上、30分。
小鳥がエサを集めながら巣に帰ります。エサは、1エネルギーのマメから5エネルギーのテントウムシまであり、コースの途中に落ちています。移動は1マスにつき1エネルギーを費やします。行き先のタイルは後から並ぶので、エサは落ちていても遠回りしなければいけなくなるかもしれません。
2チームに分かれ、巣に帰ったときに残ったエネルギーが得点の平均を競います。チーム内の小鳥同士は、距離が6マス以内ならば行き先を相談できますが、7マス以上離れるとつぶやくことしかできず、10マス以上では翼をはばたかせて合図することしかできません。
小鳥のコマは陶器製です。
C.ファン・モーセル作、2〜4人用、8歳以上、40分。
陶器の動物コマを使ったゲームシリーズ。食物連鎖のバランスを上手にとって、公園の動物を生かします。
手番には新しく生まれる動物をストックから選んで補充します。次に、上位の動物が下位の動物を食べ、飢えた動物は死にます。このとき自分の手元で動物が絶滅すると失点になってしまいます。その後、年を取った動物が死にます。最も多くの種類の動物を生き残らせた人に名声点が入り、これを8年繰り返して名声点の最も多い人が勝ちです。