クロマニョン(Cro-Magnon)
意思疎通の進化
南フランスで発掘されたホモ・サピエンス、クロマニョン人は、約4万〜1万年前に生活しており、ラスコーなどの洞窟壁画を残している。コミュニケーションを進化させてゴールを目指すゲーム。4年前にコスモス社から発売されたが、言語依存の高さもあって国内では一般発売していない。7人以上では2人1チームとなってゴールを目指す。
各チームには、担当する種族が割り当てられる。手番が来たらとりあえず種族のアクションを行わないといけない(忘れると減点)。「くさマニョン」だったらわきの下をかぎ、「冗談マニョン」だったら笑い合い、「ぶらぶらマニョン」だったら片方が踊ってもう片方が拍手する。恥も外聞も捨ててクロマニョン人になりきることだ。
アクションが終わったら、砂時計を返して制限時間内にお題をいろいろな手段で表現し当ててもらう。類人猿からホモサピエンスまで、コミュニケーションの進化は4段階に分かれており、最初はジェスチャー、次は粘土、その次は極貧ボキャブラリー、最後は絵で表現する。当たれば「ブンガ!」、おしければ「ヤーガ!」、全く違っていれば「ナーガ!」とだけ言うことができる。
ほかの人は自由に答えを言って当たれば1マス進める。手番チームは砂時計が落ちた時に、当ててもらったお題の数だけ進める。2人1チームでやるときは、交代交代でもいいし、2人で組んでもいいが、組んでチームワークを発揮したほうが正解してもらえる確率が高いようだ。
お題は「象」「火打石」「ダイヤモンド」「ベニテングダケ」「血管」「交尾」など自然にあるもの。だからといって簡単とは限らない。特に極貧ボキャブラリー(単語リストから、よい、わるい、大きい、小さい、行く、来る、動物、植物などの簡単な言葉しか使えない)での不自由さが好評だった。10人5チームでプレイ。優勝は連続正解で大量リードしたくさのまさん&さがえさんのぶらぶらマニョン。
Cro-Magnon
J.T.ヴィンステル、O.メルシア作/コスモス(2008年)
2〜12人用/10歳以上/45分
国内未発売
シュピール’12新作情報:マタゴー
豪華コンポーネントと風変わりなシステムで注目されるフランスのメーカーです。『ルーム25』と『リヴァードラゴン』は、ホビージャパンが日本語ルール付き販売を決定しています。
F.ルーズ作、1〜6人用、13歳以上、25分。
今からほんの少しだけ未来。とある国のTV番組「ルーム25」はやらせなしの内容で他局の番組を圧倒し、歴代最高視聴率を叩き出していました。その内容とは、5部屋×5部屋で構成された迷路の中から、唯一脱出できる部屋である「ルーム25」を囚人たちが協力して時間制限までに探し出すというもの。部屋にはそれぞれ恐ろしい危険が待ち構えており、協力してその危険を乗り越えていかなければ、刑が執行され命を落とすことになります。しかも、収録週によっては、囚人に紛れてTV局側が用意した『ガード』が成功を邪魔する場合もあるのです。シンプルなルールの協力型脱出ゲームに、スパイが紛れ込むという推理物の要素が加わった、息詰まる緊張感連続のボードゲームです。短時間で終わり、1人でも遊べるところが特徴です。
J.バリオ、G.モンティアージ作、2〜5人用、13歳以上、60分。
同社の『キクラデス』の続編。エジプトの一種族となって、神々の力を使い、肥沃な土地をめぐる戦争に勝つことを目指します。移動、徴兵、祈り、ピラミッド建設、パワーカードの購入などのアクションを選んで実行しますが、アクションはグループ分けされており、どのグループからも1つ以上アクションを行わなければなりません。祈りでポイントを集め、スフィンクスやフェニックスなどのクリーチャーを召喚すれば、さまざまな特殊効果で戦闘を有利にすすめることができます。
★リヴァードラゴン(Les Dragons du Mekong)
R.フラガ作、2〜6人用、7歳以上、30分。
2000年にデカルト出版から発売され、ドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされた『ドラゴンデルタ』のリメイクです。メコン河流域のドラゴン・デルタで、毎年勇敢な若者たちが集まり、板切れと石だけで自分の村から対岸の村まで、いち早く橋をかけてわたりきることを競います。アクションを同時にプロットし、石を置き、橋をかけて反対側に渡ることを目指します。 計画を台無しにするドラゴンカードによって、駆け引きや読み合いが白熱します。リメイクではゲームボードが両面印刷となりました。
・TGiW:ドラゴンデルタ