『アグリコラ:世界選手権デッキ』日本語版、3月下旬発売
中世の農業を描いた人気ボードゲーム『アグリコラ』の職業カード・小さい進歩カードセット。2011年にオーストリア・ウィーンにて開催された第1回アグリコラ世界選手権のために、オンライサイトPlay Agricolaのメンバーが開発した。
小さな進歩カード60枚、職業カード55枚が5つのミニデッキに分けられ、世界選手権ではミニデッキを1つずつ受け取り、その中から職業カード7枚、小さな進歩カード7枚を選んで手札にするというかたちで実施された。
日本語化にあたってはすでに当サイトで翻訳を公開したものをベースに、誤訳の修正を反映している。
限定生産のため、入手はお早めにどうぞ。
ストライク(Strike)
気合を込めてぶつけよう
コロシアム状のアリーナにサイコロを投げ入れて、最後まで生き残ることを目指すゲーム。ギャンブルあり、アクションありで燃える。
全員同じ数のサイコロを持ってスタート。手番には、手持ちのサイコロを1個投げ入れて、サイコロの目が揃えば、揃った分をゲットできる。前にあるサイコロと同じ目を出してもいいし、前にあるサイコロにぶつけて目を変えてもいい。
同じ目が出なかったら、続けてさらに次のサイコロを投入することもできる。サイコロが増えるほど、目が揃う確率が上がり、うまくぶつければ全部揃って全部ゲットできる。これがなかなか爽快だ。全部揃ったのを取って、アリーナにサイコロがなくなると、次の人は手持ちを全部入れなければならない。「くっそー!」
しかし欲張り過ぎると手持ちのサイコロはどんどん減っていくので、引き際が肝心だ。サイコロの目は1~5とXがあって、Xが出ると即座に取り除かれてしまう。たくさんつぎ込んだ挙句、Xの目でアウトになるのは悔しい。
Xのほかに、勢いがつきすぎてアリーナから飛び出したサイコロも取り除かれ、手持ちのサイコロはどんどん減っていく。手持ちのサイコロがなくなった人は脱落。うまく回収して減るのを抑え、最後まで手持ちが残った人が勝つ。
1ゲーム目、鴉さんが1周目でXを揃えて脱落という不運ぶり。5分くらいで終わったので2ゲーム目。今度はサイコロにぶつけて目を変えるというテクニカルなゲームとなった。うまくぶつかればいいが、緊張してサイコロが飛び出してしまうことも。「ここでぶつけて目を揃えないと負ける!」という場面があって、サイコロを振る手にもつい力が入る。Stさんとの激戦を制して私の勝利。
サイコロがたくさん入っているだけで心躍るが、揃え揃えと祈りながら、サイコロを1個1個力を込めて投げ入れるのが燃える。その分、最初に脱落すると悔しいというのもあるが、サイコロをぶつけて目を変えるというアクションはもっと上手にできそうな気がして、ついもう1ゲーム遊びたくなる。
Strike
D.ヌスレ/ラベンスバーガー(2012年)
2~5人用/8歳以上/20分