シュピール’23:開幕
1983年以来、コロナ禍による1回の中止を挟んで40回目を迎え、ボードゲームメインでは世界最大のイベント。56カ国(新規はエジプト、アイスランド、モンテネグロ、アラブ首長国連邦)から935団体が1745タイトルの新作を出展し、62500㎡(昨年比+12500㎡)の会場に18万人(昨年比+33000人)の参加を見込む。
シュピールを長年主催してきたフリードヘルム・メルツ社のD.メツラー氏は引退。記者会見でははじめにメツラー氏のビデオが上映され、功績が称えられた。新しい体制で臨む今回は、ロゴを新しくし、公式キャラクター「ウィープル」(名称を一般公募)を作った。
今年からホールはジャンル別に分かれ、TRPG+ミニチュア+TCG、ファミリー、ファミリー+中級、中級+エキスパートに区分されている。また、会期中はシュピール40年を振り返るトークセッション、ボードゲームと教育についてのフォーラム、試作品をテストプレイするコーナーなどが開かれる。
8月に上位3作品が発表されていたドイツゲーム賞には『プラネット・アンノウン』、ベストキッズゲームには『ミステリウムキッズ』が選ばれた。
4年ぶりのエッセン・シュピール参加
飛行機代はトルコ航空イスタンブール経由で往復23万円。安いものを選んだが、4年前の14万円からかなり値上がりしている。原油代の値上がり、円安、物価高などが影響しているようだ。さらにロシアのウクライナ侵攻により、ロシア上空を通ることができなくなり、時間がかかるようになった。直行便でも14~16時間(だいたい+3時間)のフライトとなる。イスタンブール経由は乗り換えありでフライト時間の合計は16時間だが、空港の待ち時間(予定では2時間、飛行機が遅れて結局5時間)があったのでかなり長い。
宿は早い段階で予約が埋まるようになった。以前だと6月くらいの予約で間に合ったが、今年は6月上旬でもはや高いところ・遠いところしか残っていなかった。AirBnBなどの民泊規制がドイツでもあって、それまで民泊していた人がホテルに殺到したらしい。幸い、現地同行する方が取っておいてくれたので何とかなったものの、前入りして泊まる宿と、シュピールが始まって泊まる宿は別で、木曜日に移動しなければならない。
入場チケットはオンラインで、アプリも使えるようになったが、今ひとつ信用できずプリントアウトしてある(係員が穴を開けるのではなく、QRコードを読み取るみたい)。前日の記者会見は変わらず10:00からだが、ドイツゲーム賞の授賞式は夜ではなく、記者会見の直後になっていた。その後16時までプレビューが行われる。ドイツゲーム賞の授賞式を兼ねた夕食会がなくなったのは残念だが、早く宿に帰って体力を温存できるのはありがたい。
この4年のうちにガラケーからスマホに替えたので、電源とWi-Fiの重要度は上がった。モバイルバッテリーはもってきていないが、Wi-Fiルーターは空港でレンタル。空港でも機内でも充電スポットはいろいろなところにあるので、コンセント変換器とUSBケーブルさえ忘れなければあまり困らない。
日本からの参加は出展・来場ともに増えているのではないかと思う。同じ日本に住んでいてもゲームマーケットでしか会えず、会ってもあいさつくらいしかできない方も多いので、この機会にゆっくりお話できたらいいなと思っている。でも地ビールが飲める居酒屋「リュッテンシャイダー・ハウスブラウアライ」もますます混んでいるだろう。