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『パッチヒストリー』日本語版、11月29日発売

アークライトは11月29日、韓国の文明発展ゲーム『パッチヒストリー(패치스토리/Patchistory)』日本語版を発売する。ジュン・ユンミン、キム・ジュンヒュ作、2~4人用、12歳以上、60~120分、6800円(税別)。
デインコー社(韓国)が2013年に発売したボードゲームで、イエロ社(フランス)によってフランス語版も作られている作品。プレイヤーは古代から現代までの3つの時代を通じ、パッチワークのように地形タイルを組み合わせて自国領土を広げ、生産力を上げるとともに、戦争や交易を行い、モニュメントを建て、文明を進化させてゆく。
チンギスハン、カエサルからピラミッド、マチュピチュ、そして赤十字やステルス機まで、古今東西の歴史上の人物や文明の産物が登場。近隣諸国との通商路の設定や軍事力の増強、投票と広報活動、施設の建設や綿密なインフラ整備に加えて、偉人と世界遺産への礼讃や宣戦布告まで、たくさんの要素が詰め込まれたゲーマー向け作品。それでいてシステムを簡素化、抽象化することで遊びやすくしている。

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シュピール’14:開幕

世界最大のボードゲームフェア「シュピール」が今月16日から4日間にわたり、ドイツ・エッセンにて行われる。今年は41(昨年比+2)か国から832(昨年比+2)団体が出展し、850(昨年比+50)タイトル以上の新作が発表される。会場は新しくホールを1つ増やして58000(昨年比+10000)㎥。今年も愛好者やバイヤーなど世界中から15万人が参加する予定となっている。
開幕に先駆けて前日に行われた記者会見では、ラベンスバーガ―社のコンピュータを使ったボードゲーム「スマートプレイ」や、今年発売100周年を迎えるドイツの国民的すごろく『イライラしないで!』、ゲーマーズゲームの広がり、クイズ・パーティーゲームの人気などいくつかのトピックが取り上げられた。
壇上にはドイツのテレビ料理人S.ヘンスラーが料理クイズゲーム『ヘンスラーの料理ラリー』、北京オリンピック重量挙げ金メダリストのM.シュタイナーが”ThinkFun”という脳トレの宣伝に上がった。
最後にドイツのボードゲーム出版社で組織されている「ボードゲーム出版社協会」が市場動向について発表。今年の前半は温暖な気候のため屋外の趣味に押され、前年同時期比4.8%の売り上げ減となっていることを明らかにした。売り上げにはワールドカップ関連のTCG人気(前年比+9.4%)も含まれているため、ボードゲームの落ち込みは相当なものである。カードゲームやダイスゲームなどのシンプルなファミリーゲームが元気な一方、戦略性の高いゲームの売り上げがやや落ちていることも一因と分析、異なる世代をつなぐツールとしての機能に期待を寄せている。
Internationale Spieletage SPIEL’14