ルーニークエスト(Loony Quest)
ラスボスも線を引いて倒す
中央の箱に今回選んだワールドのレベル(ステージ)シートが置かれる。このシートで、どこからどこまで線でつなぐか(点を打つステージも)、その線がどこを通れば得点で、どこにぶつかったら失点かが分かる。各自透明のスクリーンを手元に置き、シートを見ながら制限時間の30秒で線を引く。シートからは離れているので、だいたいの目分量で。「真ん中あたりまで行って、横に4分の1ぐらい、それから45度曲がって……おっ、もう制限時間だ!」
時間が来たら順番に、スクリーンをシートの上に重ね合わせる……結構ずれているものである。「全然当たってねぇ~、0点!」得点をつけたら次のレベルへ。こうして最終ステージでラスボスを倒してワールドをクリアしたら、得点の合計を競う。
シートには、雷マークと爆弾マークがあり、ここを線が通るとチップを受け取る。雷チップはほかの人に押し付けるお邪魔チップ、爆弾チップは自分が引き受けるお邪魔チップ。これによってて、利き腕と反対で描いたり、ペンの上にチップを載せて落とさないように描いたりしなければいけなくなり、難易度が上がる。何枚もあれば効果が累積するので、トップに押し付けて得点できなくしてしまおう。
1ゲーム30分くらい。子どもと遊んでも、大人と遊んでも楽しい。ファミコン世代直撃のテーマで、氷の世界、砂漠の世界などワールドがいくつもあるので何度も遊びたくなる。何度プレイしてもなかなか思い通りには線が引けないが、たまに狭いところをうまく通れるとすごく嬉しい。スペースぴったりになるように目分量でレイアウトして字を書かなければいけない仕事があって、このゲームで身につけたスキルを生かしている。
Loony Quest
L.エスコフィア、D.フランク/リベル(2015年)
2~5人用/8歳以上/20分
ホビージャパン、6-7月の輸入リストを発表
ホビージャパンは6月から7月にかけて発売予定の輸入ボードゲームリストを公開した。今回は、ゲームマーケット2015春で来日したフランス人デザイナーA.ボザの作品。いずれも外国語版で日本語訳ルールが付属する。
A.ボザ作、ファンフォージ社(フランス)、2~5人用、8歳以上、45分、5,600円(税別)。
親日家で知られるA.ボザがデザインし、2012年に発売されたボードゲーム。日本にも何度か輸入されていたが、しばらく絶版となっていた。
プレイヤーは水戸光圀や安藤広重など、昔の日本の旅人になって高名な東海道をたどり、豊かな経験に満ちた旅をめざす。京都を出発し、江戸へと向かう中で、雄大な田園地帯を通り、美味しい名物料理を味わい、お土産を購入し、温泉の効能を体感し、そしてさまざまな旅人たちや名勝との忘れられない出会いを経験していく。
全員が江戸にたどり着いたら、旅の途中で積み重ねた旅行点と、江戸に着いた時点で計算する追加得点の合計が最も多いプレイヤーが勝利する。
双六でありながら、いくつ進むかは自分で決められるが、早く行けばよいとは限らないという斬新なルールによって悩ましいものとなっている。
・TGiWレビュー:東海道
A.ボザ作、ファンフォージ社(フランス)、2~5人用、8歳以上、45分、3,600円(税別)。プレイするためには『東海道』本体が必要。
2013年に発売された『東海道』の拡張セット。こちらは国内初の一般発売となる。
この拡張セットが加わることで、東海道を旅するプレイヤー達に新たな選択肢が与えられる。桜の木、銭湯、鉄火場などの新たなスペースが登場。各スペースで追加された効果を受け、旅の途上で新たな旅人たちと出会い、逸品を集めるなどして、驚きに満ちた江戸への旅を続けよう。