グループSNEコンテストに寺島氏・宮野氏の作品
5月から行われていたグループSNEのボード/カードゲームコンテストの結果が25日、発表された。この一般公募に、寺島由人氏(遊星ゲームズ)の『ソラシノビ』と宮野華也氏(MoBGames)の『ギャンブラーギャンブル!』が選ばれた。
内容物とルールブックがあってプレイ可能な状態であること、未発表であること、そして「これまでの分野作品風ではなく、斬新なもの」という条件のもと行われたコンテスト。8月10日に第一次審査通過作品10タイトルが選ばれ、その中から入選として2作と、選外佳作として3作が選ばれた。
『ソラシノビ』は惑星で順位争いをしながら、それらの特性を使ってリソースを発展、得点を稼ぐゲーム。「テーマのユニークさと、簡単なリソース発展やワーカープレイスメントの妙味を用い、特に両隣の星との絡みがおもしろい、よくできた思考型ボードゲームだと思います」とグループSNEの安田氏。『ギャンブラーギャンブル!』はギャンブラーを雇って、カジノで稼ぐカードゲーム。「カードのその場の選択・獲得の際に、ジレンマに悩むタイプ。短時間で終わるものの、プレイヤー間での絡みなどが凝縮されていて、とてもおもしろいと思います」と評している。これらの入選作は2016年中にグループSNE/cosaicから製品化される予定となっている。
今回入選した2人はゲームマーケットでも出展している実績あるデザイナー。寺島氏には『テラフォーマー』や『ワールドモンガー』、宮野氏には『YAMINABE』や『うそつき王国』などの作品がある。
選外佳作には樫尾忠英氏(ガーデンゲームズ)の『正直者の罠』、酢豚氏(豚小屋)の『王国建設』、増川和人氏の『ガリンペイロ』が選ばれた。
・グループSNE ボード/カードゲームコンテスト結果発表&講評
『ドミニオン:冒険』日本語版、9月下旬発売
前回の拡張『ドミニオン:ギルド』から2年ぶりとなる最新拡張セット。このセットでは、人生が先細りとなってきた領主たちが、さらなる栄華を求めて冒険へと旅立つことがテーマとなっている。
大箱サイズのボックスに、30種類の新たな王国カードが入っている。その中には『ドミニオン:海辺』で登場した「持続」という能力(将来のターンに効果)が再録され、さらに必要なときまでわきにおいて能力を取っておくことができる「リザーブ」や、デッキには入らず、カード購入したときに1回限り効果が発生する「イベント」が新たに加わった。
中でも今回の目玉は、場から捨て札にするときに指定されたカードと交換する「トラベラーカード」。これによって5段階でレベルアップし、能力がどんどん強くなっていく。
カードの能力を変更するさまざまなトークン類も付属。今までのカードセットと組み合わせて、さらにバラエティに富んだゲーム展開が楽しめるだろう。
・ホビージャパン:ドミニオン