『指輪物語:モルドールへの旅』日本語版、10月上旬発売
コスモス社(ドイツ)が今年のエッセンシュピールで発売する最新作。映画にもなったファンタジー小説のストーリーに沿って、世界を破滅させる指輪を、滅びの山に投げ入れることを目指す。
プレイヤーはフロドをはじめとする4人のホビットとなり、”ひとつの指輪”をモルドールに運び、滅びの山の炎で永遠に破壊することを目指す。しかし、モルドールへの旅は出発地である袋小路屋敷からすでに危険に満ちている。幽鬼ナズグルが指輪を狙って追跡してくるのだ。
手番には5つのシンボルダイスを振る。出目には指輪、ナズグル、オーク、旅の仲間、ガンダルフ、白い木があり、指輪でホビットが、ナズグルでナズグルが進む(このゲームはボードではなく、マップシートに鉛筆で書き込む方式)。オークは指輪を打ち消し、旅の仲間はオークを打ち消し、ガンダルフはナズグルを打ち消す。互いに打ち消し合う効果であるため、振り直しでバランスよく出目を出さなければいけないが、そこは運次第。ナズグルより先にモルドールに到着すれば全員の勝ちとなる。
上級ゲームでは、道中止まったマスでイベントが発生する。裂け谷、モリア、ロスロリエン、ローハン、ヘルム峡谷、ゴンドール、ミナス・ティリス、シェロブの棲処のそれぞれで、ストーリーに合わせて出目が足されたり無効になったりする。さらに冒険が波乱に満ちたものとなるだろう。
ツリーフロッグ、自社製作を終了
ツリーフロッグ・ゲームズはゲームデザイナーM.ウォレス氏の個人レーベルで、2000年にイギリスで設立された(当時はウォーフロッグ・ゲームズ)。『蒸気の時代(2002年)』で一躍注目を浴び、『ブラス(2007年)』『オートモービル(2009年)』などゲーマーに愛される作品を作り続けてきた。
その後「ツリーフロッグ」に名称し、ウォレス氏はニュージーランドに移住。そのためランニングコストが増大し、製作を断念することになった。来年発売予定の『ハンドフル・オブ・スターズ(A Handful of Stars)』を最後に、ツリーフロッグ・ゲームズのロゴが入ったゲームはリリースされなくなる。
中断している『ブラス』の再版プロジェクト(TGiWニュース)については、イーグル・グリフォンゲームズ以外の出版社での製作を模索しているという。ウォレス氏は今年3月にメイフェア社と提携を解消しており(TGiWニュース)、今後の見通しは立たない状況だ。
・Treefrog Games:Treefrog’s New Direction