東北ボードゲームフリーマーケット2016、9月25日山形にて
先日配信されたほらボド!にて初めて明らかにしたが、9月25日(日)、山形県長井市で行われるフェス「ぼくらの文楽(ぶんがく)」にて、東北ボードゲームフリーマーケットを開催される。
「ぼくらの文楽」は今年6回目を迎えるフェスで、コンサートやワークショップ、キッチンカーやクラフトショップの出展などが開かれ、毎年3000人が参加している。近くに日本一のシェアを誇るけん玉工場がある関係で、昨年はけん玉パフォーマー「ずーまだんけ」も参加(ご存知の方も多いと思うが、「ずーまだんけ」のメンバーである児玉健氏は、東京・渋谷のドイツゲームスペース@Shibuyaでゲームマスターも務めている)。またキッズ向けのボードゲームコーナーが設けられ、木更津の「ゆかいなさかな」さんが出展して試遊販売も行われている(昨年のレポートはこちら)。
その流れで今回初めて、フリーマーケットが開催されることになった。過去に東北地方で行われたことがないため、大きく出た名称である。
今回、関係者で話し合い、次のような形式で行うことになっている。毎年10月に行われているエッセン・シュピールでのハイデルベルガー出版の販売方法を参考にした。ひとつのブースに購入希望者が集中して待機列が停滞する問題と、出品者が自ら購入できないという問題を解決しようと試みる。
- 会場は公民館の大会議室で、入口から出口まで一方通行にする。
- 出展者は予め、価格・ルール・欠品などの項目を記したラベルをダウンロード・印刷してゲームに貼付し、当日会場に持ち込む。
- 会場内ではブース分けをせずにオープンでゲームを並べる。出品者は会場で説明や売り込みをしてもよいし、購入列に並んでもよい。
- 購入希望者は入口前で待機し、開場後、案内に従って会場に入場。好きなゲームを選んでレジで精算し、出口から出る。人数が多い場合は入場制限をかける。会場内では盗難・紛失防止のために会場係を設置する。
- ・開場時間が終わったら、レジで集めたラベルに基づいて精算し、出品者に支払う。
このほかに、昨年同様にキッズ向けボードゲーム体験コーナーと、前泊イベント「お寺でボードゲーム」も行われる。アクセスは、山形新幹線・赤湯駅から山形鉄道フラワー長井線に乗り換え、羽前成田駅から車で6分。駅からの公共交通機関はないので、タクシーまたは自家用車送迎となる。出品と前泊の申し込みは後日。
外人ダッシュ!!(Gaijin Dash!!)
「よし、いったか?!」「あー、ダメだった!」
渋谷のスクランブル交差点は、実は外国人に人気の観光スポットだ。一度に3000人が渡る様子が珍しがられ、交差点をバックにして自撮り写真を撮る人も。その中で、赤信号でもかまわず渡ろうとする外国人をテーマにしたゲームが『外人ダッシュ!!』である。動体視力を駆使して、パトカーやバイクにはねられないように交差点を渡ろう!(※よいこは青信号になってから渡りましょう。)
使う道具は、ポーカーチップ5枚。それぞれ片面に車やバイク、もう片面に横断歩道が描いてある。これを指ではじき、車やバイクの面が出れば交差点に入ってきて危険なことを表す。
そして今回の道カードを公開。そこには車やバイクがいろいろなパターンで描かれている。ポーカーチップを指で弾いて回し、今回どの乗り物が交差点に入ってくるかを決めるので、その乗り物が入っていないカードをいち早く取るのだ。勝負!
闇雲にとっては車にはねられてしまうが、チップがどちらかに倒れるのをしっかり確認してからでは遅い。チップの動きをしっかり観察して、取る道カードを瞬時に判断しなければならない。どの道カードもダメだと分かったら、「押しボタンカード」を取ろう。
うまく今回乗り物が入ってこなかったカードを取ったら得点。間違って取ると横断失敗となりペナルティ(3回失敗で脱落)になってしまう。これを繰り返して規程点に達したら勝ち。
このゲームは『花火』や『世界の七不思議』のデザイナーであるA.ボザ(フランス)らがゲームマーケット2016春で発表した。一番の注目を浴びたものの、得意不得意がはっきり分かれるアクション&パターン認識ゲームだったことから、ゲーマーからの高い評価を得ることはできなかった。しかしやってみると観察力に加え、先に回り終わったコインから絶対安全だと分かるカードを選択する判断能力も試されて面白い。何よりも赤信号であの広い交差点を渡るというドキドキ感が、このゲームではうまく表現されていると思う。まさに同人・インディーズ主体となった今日のゲームマーケットで発表するのに相応しいゲームといえよう。
外人ダッシュ!!
デザイン:A.ボザ&C.ルブラ/イラスト:長谷川登鯉
3~6人用/7歳以上/15分