開けてびっくり福袋!『袋の中の猫フィロー』日本語版、1月27日発売
オリジナルは2007年に2Fシュピーレ(ドイツ)から発売された作品。「袋に入った猫を買う(中身を見ない買い物で失敗する)」というドイツのことわざに基づくゲームで、かわいい子猫からどうしようもないノラ猫まで、何が入っているかわからない袋をオークションで獲得し、得点を競う。
手札からネコのカードを裏返しにして1枚ずつ並べ、全員が並べたカードをひとまとめにして、いくらで買うか値を付ける。競りから1人降りるたび、カードを1枚ずつめくり、最後に残った一人は、袋を全部開けて中身をゲットする。
袋にはいい猫が入ってるとは限らない。マイナス得点の悪い猫や、猫を追い出す犬、そして価値が0のウサギも入っているかもしれない。ほかのプレイヤーのビッドを元に、袋の中身を推測するが、高い値を付けているからといっていい猫とは限らない。自信がなく安い値を付けてほかの人に警戒させ、途中から一気に上げる手もある。
簡単なようでいて持ち金のマネージメントやブラフ返しなど、ゲーマーがニヤリとするポイントも押さえている。かわいいネコのイラストとシンプルなルールからは想像もできない展開は、フリーゼの面目躍如を感じさせる作品だ。
内容物:ゲーム・カード50枚、マウス・カード4枚、”袋の中の猫”カード1枚、マウス・コイン76枚、親マーカー1個、ルール説明書1冊(※カードサイズ110×70mm)
スチームパンク&ホイル構築『ノーリア』日本語版、1月中旬発売
ベルリンのボードゲームカフェ「シュピールヴィーゼ」が今秋発売した作品。ドイツ年間ゲーム大賞で奨励賞を受賞したゾフィア・ヴァグナー氏のデビュー作である。ホイールビルディングという新しいシステムを組み込み、エッセン・シュピールで注目を浴びてスカウトアクションで6位となった。
「ノーリア」と呼ばれる貿易帝国でプレイヤーは有力者となり、天空に浮かぶ島を発見し、資源を集め、飛空船を買い、工場を建設する。有望なプロジェクトに投資し、さらに秘密の知識を政治家に渡して成功を収めることを目指す。
資源の生産や空島を開拓するなど7種類のアクションはディスクで表され、初期にあるもの以外はゲーム中に獲得して3層構造のホイールにはめこんでいく。そしてホイールを回転することで、組み合わせたかたちで発動させる。先の先を考えてホイールを構築し、回転させ、ディスクをアップグレードすることが勝利につながるだろう。
ユニークなギミックでのアクション管理が魅力的なゲーマーズゲームだ。
内容物:資源トークン90個、飛空船トークン57個、倉庫トークン54個、工場トークン28個、知識トークン26個、ラウンドマーカー/倍率トークン16個、空島9枚、工場ボード4枚、スタートプレイヤーマーカー1個、アクショ・ホイール4セット、早見表4枚ほか
(Brettspiel-News)