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3分で正体を見極めろ!『ワンショット・キル』日本語版、4月26日発売

アークライトは4月26日、正体隠匿ゲーム『ワンショット・キル(Crossfire)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・E.マツウチ、イラスト・J.ズィー、5~10人用、14歳以上、10分、2000円。
『センチュリー:スパイスロード』のマツウチがデザインし、プラッドハットゲームズ(アメリカ)から昨秋発売された作品。2つのモードで楽しめる短時間・多人数・リアルタイムの推理ゲームだ。
クロスファイアモードでは2チームに分かれ、赤チームはVIPを探し出して撃つことを、青チームはそれを守ることを目指す。各プレイヤーに配られた役割カードを何枚か見た後、砂時計が落ちるまでの3分間に議論をし、一斉に撃ちたい人を指差す。銃を持っている役割のプレイヤーがVIPを指さしていれば赤チームの勝利となるが、エージェントがその前に阻止することもある。
スナイパーモードでは、1人が公開のスナイパーとなり、ほかのプレイヤーのヒントから時間内に暗殺者全員を撃つことを目指す。暗殺者全員が倒されれば青チームの勝利、誤ってVIPなどを撃ってしまうと赤チームの勝利となる。
勝負がつくのは一瞬。相手の嘘を見抜き、目的を達成できるだろうか。
内容物:役割カード19枚、狙撃カード3枚、砂時計1個、ルールブック1冊(カードサイズ63.5×89mm)
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ミステア(Mysthea)

宇宙の浮島で天下分け目の戦い
SF世界の5つの浮島で覇権を争うボードゲーム。イタリア人のコンビがデザインし、タブラゲームズ(イタリア)が今月29日までキックスターターで製品化プロジェクトの出資募集をしている(約11100円で製品)。言語依存はないが、日本語対応しており、ルールをダウンロードできる。
手番はカードプレイがメインで、手札の「コマンドカード」をプレイしてアクションを行う。初期手札は基本的なアクションだけだが、ゲームを通してどんどん効果の強いコマンドカードが購入できる。
コマンドカードにはコマンドポイント(アクションポイント)が付いており、これを使って部隊やゴーレムを雇い、盤上に配置し、移動させる。組み合わせ・順番をよく考えて効率よくエリアを占拠していこう。
さらにコマンドカードには特殊効果が付いており、エネルギーポイントなど指示されたものを支払って発動させることができる。部隊やゴーレムをさらに移動させたり、勝利点を獲得したりする効果があるので、コマンドポイントの使い道と併せてコマンドカードを選ばなければならない。
こうして戦力を貯えたら、手番のタイミングでほかのプレイヤーとバトルを開始できる。戦闘は部隊やゴーレムの戦闘力に、カードなどの効果を加えて多いプレイヤーが勝つという、エリアマジョリティである。
また、アイテムを使ったり、5つの浮島を移動して位置を変えたり、経験ポイントを消費し、結果は選んだ後のお楽しみの2択エンカウンターに臨むこともできる。全員が手番を行う度にイベントがめくられ、指定されたエリアでモンスターと戦ったり、時代の最後に支配している人が獲得できる勝利点が決まったりする。後から出てくるエリアほど得点が高いが、そこは競争率も高い。
全てのエリアのカードが出たら一時代が終了で、次の時代へ。三時代で勝利点を競う。
運の要素は低めに抑えられており、一手一手をじっくり打つゲーマーズゲームである。強いインタラクションが敬遠されエリアマジョリティーが廃れ気味のユーロゲームにおいて、エリアが取れなくてもモンスターとの戦いやアイテムのコンボなど多様な得点方法がある。陣取り一辺倒にならないことでほどよいインタラクションが楽しめる作品である。カードにテキストがなく、分かりやすいアイコンで効果が表示されているのも良い。
Mysthea
M.チアッカザッシ&M.キアッキエラ/タブラゲームズ(2018年)
2~4人用/14歳以上/90~120分
Kickstarter: Mysthea