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大航海時代のポルトガルで名声を競う『コインブラ』日本語版、8月中旬発売

ホビージャパンは8月中旬、『コインブラ(Coimbra)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・V.ジッリ&F.ブラシーニ、イラスト・C.クイリアムス、2~4人用、14歳以上、90~120分、6500円。
昨年プランBゲームズ(カナダ)に合併したエッガートシュピーレ(ドイツ)が送るゲーマーズゲーム。デザイナーは『ロレンツォ・イル・マニーフィコ』を作ったイタリア人コンビだ。中世ポルトガルを舞台に、ダイスドラフト、カードの入札、探検の資金調達などさまざまなゲームメカニズムが組み合わせられている。
時は大航海時代。その主役だったポルトガルでは、大都市ポルト、リスボンと共に、有名な大学があるコインブラが文化の中心として賑わっていた。プレイヤーはコインブラで最も裕福な一族の長として名声を競う。そのため精鋭護衛隊を使い、聖職者、学者、評議会議員、商人の確固とした好意を集めなければならない。
金銭的収入の増加、新たな護衛の雇用、学業の振興、周辺の修道院との関係向上、この時代の航海への投資と勝利のための道筋はたくさん用意されているが、どれに注力しようとも、ゲームのたびに変わる相乗効果を見出さなければ勝者にはなれない。革新的なダイスシステムで、プレイヤーがドラフトしたダイスによって手番順や賄賂の金額だけでなく収入まで決められる。場面に応じたダイスを選択し、全4ラウンドで最も多く名声点をあげるプレイヤーは誰か。
修道院タイルと航海カードの組合せはゲームごとに変わり、絶えず変化するダイス目も加わって、毎回異なるゲーム展開が楽しめるこの夏の新作、早くも登場だ。
内容物:ゲームボード1枚、プレイヤーボード4枚、ダイス13個、修道院タイル24枚、航海カード15枚、人物カード56枚、恩恵タイル4枚、王冠トークン4枚、影響力得点計算タイル4枚、ダイスホルダー12個、ディスク100枚、巡礼者駒4個、ライオン駒4個、マーカー8個、ダイストークン5枚ほか
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ウェルカム・トゥ……(Welcome To…)

住みよい街をめざして

めくられたカードの数字を書き込んで、住みよい街を作るフランスの紙ペンゲーム。『ストリームス』のような同時プレイスタイルで、プレイ人数を問わず何人でも遊ぶことができる。1950年台のアメリカのレトロな雰囲気が、単なる数字合わせ以上の没入感を生み出している。
場には3つの山札があり、それぞれカードをめくって数字とジャンルの組み合わせが3つ作られる。各プレイヤーはこれを見て、3つの中からどれかを選んで自分のシートに書き込む。数字は3列ある家のいずれかに昇順に記入し、さらにジャンルに応じてチェックを付ける。
ジャンルは測量技師、不動産業者、造園業者、プール製造者、派遣業者、「2ヶ所」の6種類。測量技師は家と家の間にフェンスを作って団地を作る。不動産業者は団地の得点を上げ、造園業者は公園、プール製造者はプールを作って得点を増やす。派遣業者は数字を調整でき、「2ヶ所」は2マスに同じ数字を書ける。
昇順に数字を記入していくと後半はだんだん書き込めなくなってくるが、3択あるところが手詰まりを緩和させている。数字をどのあたりに書き込むかという悩ましさに加え、この3択の悩ましさがゲームに熱中させる要素だ。「この数字を書きたいけど、測量技師も取りたいところ。どうしよう!」
悩ましい分、インスト時間・プレイ時間も紙ペンゲームとしては長め。『ガンツシュンクレバー』と比肩しうる、遊びごたえのある作品だ。
Welcome To…
ゲームデザイン・B.チューパン/イラスト・A.エーズィック
ブルークッカーゲームズ(2018年)
1~100人用/10歳以上/25分