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協力して脱獄ルートを封鎖『バンディド』日本語版、6月15日発売

すごろくやは6月15日、協力カードゲーム『バンディド(Bandido)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・M.N.アンダースン、イラスト・L.G.ペレズ、1~4人用、6歳以上、10~15分、1400円(税別)。
ヘルベティク社(スイス)から2016年に発売された作品。牢屋にいる悪党が穴を掘って脱獄しようとしているのを、相談して通路カードを配置し、全てループか行き止まりにすることを目指す。
簡単に見えて通路カードはどんどん分岐していくため、先の先まで考えた配置が求められる。美しいデザインと相まって、気軽に出したくなる小箱ゲームだ。
ヘルベティク社は昨年のエッセン・シュピールで複数の日本人から注目を集めた出版社で、ゲームストア・バネストで輸入版13タイトルが取り扱われている(こちらから製造元「Helvetiq」で検索)。
すごろくや:バンディド

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ボードゲームカフェは今、日本に何店舗あるのか

ボードゲームが流行していることを示すひとつの指標として、ボードゲームカフェの数が挙げられることがある。最近は、「350店舗」といわれるのを目にすることが多いが、これはおそらく、ボドゲーマの登録数 に基づいているものと見られる(今日現在で346店)。
しかしこのリストを仔細に見ていくと、ボードゲームカフェ・バー、プレイスペース、ボードゲームのできる諸施設(宿泊施設、人狼ルーム、カラオケルームなど)が混在しており、しかもすでに閉店したものも少なくない。そのためこの数は正確さを欠き、盛っている感がある。
当サイトでは、ボードゲームカフェ/バー/プレイスペースリンク集 を定期的に人力更新している。当サイトで把握している情報のほかに、『ボードゲームカフェパス』(1~3)、『All Gamers』の「全国ゲームカフェ・ショップ一覧」も参照した。今回さらに、「ボードゲームカフェ/バー」と「プレイスペース」を分けて整理し直してみた。
ボードゲームカフェ・バーとプレイスペースの違いは飲食提供の有無にあると思うが、ここでの分類はあくまで、お店の自称に基づいている。すなわち飲食提供がなくてもボードゲームカフェ・バーと名乗っていればボードゲームカフェ・バーとし、飲食提供があってもプレイスペースと名乗っていればプレイスペースとしている。また、ボードゲームのできる諸施設はどちらからも除外している(カフェとバーは区別が難しく同じものとして扱った)。
この結果、ボードゲームカフェ・バーに分類されたお店は163件。その後、ウェブサイトなどからボードゲームをメインコンテンツとしていないと見られるカフェ/バーを「ボードゲームも遊べるカフェ/バー」として別に分けたところ、全国のボードゲームカフェ・バーは148件となった。すなわちボードゲームカフェは全国に約150件前後で推移しているというのが当サイトの見解である。
これではインパクトがないと思う方のために、ボードゲームカフェ・バーとプレイスペースの新規オープン数の推移も調べた(下グラフ)。ここには、すでに閉店したところも含まれている。これによると、2016年から急増し、2017年と2018年には年間合計70件以上、1週間に1件のペースで新規オープンしていたことが分かる。
2019年の新規オープン数は今日までで22件(カフェバー14件、プレイスペース8件)。このペースだと1年に約50件に留まる。現在ボードゲームカフェ・バーもプレイスペースも飽和状態という認識が広まっており、1週間に1件というようなハイペースはもう見込めないため、2017年や2018年がピークになりそうだ。全国のボードゲームカフェ・バーの件数も当面、150件前後で推移すると見られる。