タイル配置で動物の生息地作り『ハビタッツ』日本語版、5月下旬発売
オリジナルは2016年にクワリ(オランダ)から発売された作品。ローゼンベルクが『ノヴァルナ』(2019)と『フレームワーク』(2022)で同じメカニクスを応用したことでも知られる。この度の日本語版は、ボードゲームテーブルズ(現・オールプレイ)(アメリカ)による2022/2024年版に基づく。
バランスの良い生態系の自然公園を作るタイル配置ゲーム。シマウマには草原、ゴリラには森林、ワニには水辺、アリには砂漠、そしてイボイノシシには全部がちょっとずつといった専用の生息地を作る。
動物と地形などが描かれたタイルが中央に並んでおり、手番には自分のジープを前左右に移動させて獲得し、自分の自然公園に配置する。動物が必要とする地形を、その動物から隣接(地続き)して作ることができれば得点になる。
しかし各地形には別の動物がおり、サイであれば草原2つと水場が2つ、ライオンなら草原3つと森林1つなど、それぞれの動物の条件をすべて満たすようにタイルを配置するのは至難の業。そのほかにも花や旅行客、見張り塔などそのほかの条件を持つものもあり、配置関係は複雑なものとなっていく。
3ラウンド行い、毎ラウンドの目標達成や、ゲーム終了時のタイルの配置での点数合計で、最も点数が高いプレイヤーが勝者となる。ミドルクラスで大いに悩めるパズルゲーム。相互参照パターンをうまく作り、環境に配慮した美しい自然公園を建設しよう。
内容物:目標タイル 15枚、ジープ 5つ、ターントラッカー 1つ、ターンマーカー 1つ、タイル袋 1つ、得点マーカー 50個、保護区タイル 134枚(動物 76枚、花 20枚、ゲート 12枚、旅行者 8枚、二重生息地タイ 6枚、見張り 8枚、キャンプ 4枚)、年次トラック 2つ、得点ボード 1つ、プレイヤー入口タイル 5枚、ホワイトボードマーカー 1本
書籍『台湾老卓遊 台湾レトロテーブルゲーム図鑑』5月27日発売
人口あたりBGGユーザー数ではシンガポールに続いてアジア2位の台湾。ゲームマーケットにも毎回多くの出展者があり、『ゲスクラブ』『ポンジスキーム』などを生み出している。その台湾で、清朝末期・日本統治時代から中華民国期に至るまで、100種類を超える伝統・ボードゲーム・カードゲームを600点を超えるフルカラー図版とともに紹介。著者は国立台北教育大学副教授で、台湾で初めてテーブルゲームの教育への応用を提唱した陳介宇氏と、その妻でボードゲーム愛好者の陳芝婷氏。
ボードゲームでは「不動産ゲーム」「終点ゲーム」「ウォーゲーム」「人生シミュレーション」「ギャンブルゲーム」「テレビゲーム改編」「野球ゲーム」、カードゲームでは「独自のメカニズムを持つもの」「Touringに類するルール」「Unoに類するルール」「比大小」「セットコレクション」という章立て。これまで日本ではほとんど知られてこなかった台湾アナログゲーム史を描き出す。