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シュピール’19:イランのボードゲーム出版社参加できず

来週木曜日からドイツ・エッセンで始まる世界最大のボードゲームイベント「シュピール」に、イランの出版社の参加が難しい情勢となっている。
参加できないでいるのは「ペルシアンダイス/リアリティーゲーム」のソーラブ・モスタギム氏ら7名。「シュピール」でブースを構えて出展するほか、「イランのボードゲーム」というパネルディスカッションが開かれる予定だった。イランは2013年に国内初のボードゲームカフェができてから、今日では首都テヘランに50店舗、国内全体で300店舗まで広がり、昨年はボードゲームの総販売数が100万セットを超えたという。
ところが今月になってテヘランのドイツ大使館が、彼らのドイツへの入国申請を却下したことが判明。亡命を懸念したのではないかと参加者の一人はみている。
イラン人チームは共同でヨーロッパ議会やドイツ外務省に書簡を送ったほか、ツイッターでこの問題の拡散を呼びかけているが、開幕数日前というタイミングで、参加は難しくなっている。


BoardGameGeek News: Iranian Publishers Denied Visas to Germany for SPIEL ’19

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ゲームマーケット大賞『天下鳴動』、ホビージャパンから11月中旬一般発売

ホビージャパンは11月中旬、戦国ボードゲーム『天下鳴動』を一般発売する。ゲームデザイン・与儀新一、イラスト・影山徹、2~4人用、10歳以上、30分、2600円(税別)。
77spieleがゲームマーケット2017秋に発表し、第4回ゲームマーケット大賞で大賞を受賞した作品。初版は飾りのない白黒ボードだったが、今回は美麗なパッケージとなった。
プレイヤーは戦国武将となって、日本全国の城取り合戦を繰り広げる。手番には3つのダイスを振って組み合わせ、その数字の城に自分の兵士コマを送る。最後は城ごとに多く兵士を配置したプレイヤーに得点が入るエリアマジョリティーがゲームの基本だ。ダイス目がよくないときは、軍略カードで戦況を変えることもできる。
全員の兵士コマを置き終わったら、数字の低い城から順に得点計算を始めるが、1位を取れると、隣接する城に援軍を送ることができる。それによってまた1位を取れれば、さらに隣接する城へ……というように連鎖反応が起こって戦果がダイナミックに変わっていく。
「流動的なエリアマジョリティが、『点数の低い順に解決する』と『援軍』というシステムで簡単に無駄なく実現されているところが素晴らしい」(草場純氏)、「シンプルなルールでありながらジレンマを抱える、ユーロゲームにも負けない傑作」(秋山真琴氏)、「陣取りの入門としても素晴らしい作品」(ふうか氏)とゲームマーケット大賞審査員も一同に勧める作品だ。
内容物:地図ボード 1枚、チップ 3種計25枚、兵コマ 72個、援軍コマ 30個、軍略カード 24枚、サイコロ 3個、プレイヤーマーカー 4個、説明書 2部
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