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環境保護は痛みを伴う……『京都議定書』日本語版、4月下旬発売

ホビージャパンは4月下旬、『京都議定書(Kyoto)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:S.ハラー&J.クレナー、イラスト・C.オペーラー、3~6人用、10歳以上、30~45分、4000円(税別)。

昨年設立されたディーププリントゲームズ(ドイツ)が昨秋発表した作品。世界経済と環境問題がテーマの交渉ゲームである。プレイヤーはCO2の削減目標について話し合う6つの大国の代表となり、母国の富を守ることを目指す。しかし全員が自国の利益に固執すると、地球は滅んでしまう。

毎ラウンド、議長役のプレイヤーが2枚の論文カードから1枚を選び、CO2削減目標やそのために必要な資金、環境変化などが決められる。そこから90秒という制限時間で、各プレイヤーは施設廃棄や資金提供でどれくらい貢献できるかを話し合う。ほかのプレイヤーに賄賂を支払って貢献してもらうこともできる。

90秒でうまく話がまとまり、削減目標と資金が達成できれば次の論文カードに進む。こうして規定数の論文カードをクリアできれば会議は成功となり、残したお金や秘密のアジェンダなどによる得点で勝敗を決める。しかし目標や資金が達成できないと動物が絶滅したり、気温が上昇したり、大気汚染が進んだりし、累積して危機的状況に陥ると会議は失敗になってしまう。会議が失敗した場合、得点が最も多いプレイヤーは脱落となり、2位のプレイヤーがゲームに勝利する。

お金は出したくない、しかし全員が出さなければ地球環境は悪化するというジレンマで、ゲームの行方はプレイヤー次第だ。

内容物:ボード 1枚、カード 100枚、紙幣 63枚、国旗トークン 6枚、国旗ホルダー 6個、雲タイル 6枚、気温レベル 6枚、動物タイル 5枚、書見台 1つ、ルールブック 1冊

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マーダーミステリーゲーム『ホワイト・レイヴン、レッド・ダイ』『マーダーミステリー・オブ・ザ・デッド』4月16日発売

グループSNE/cosaicは4月16日、マーダーミステリーゲーム『ホワイト・レイヴン、レッド・ダイ』(ゲームデザイン・安田均&柘植めぐみ、6~7人用、15歳以上、150分)と『マーダーミステリー・オブ・ザ・デッド』(ゲームデザイン・秋口ぎぐる&森川秀樹、7~8人用、15歳以上、150分)を発売する。アートワーク・タンサン、各3200円(税別)。ゲームマーケット2021大阪と2021春にて先行販売される。

パッケージ型オリジナルマーダーミステリーシリーズ第8弾・第9弾。ゲームマスターなしでプレイできる。

『ホワイト・レイヴン、レッド・ダイ』は閉鎖の決まった「赤染山スキー場」が舞台。思い出を語り合うため、山頂小屋へと招待された馴染みの客たちに、地元の大鴉の伝承にまつわる不気味な歌が小屋に流れ、翌朝、参加者の令嬢が死体で発見される。しだいに明らかになっていく赤染山の黄金伝説と、3年前に起きた痛ましい事故。ゲレンデをスキーで滑る先で待つのは、真実か悲劇か?

シナリオ執筆ではグループSNE代表の安田均氏と柘植めぐみ氏がシリーズ初登場。本格推理シナリオが楽しめる。

『マーダーミステリー・オブ・ザ・デッド』はゾンビ化ウィルスの感染拡大による世界滅亡後のショッピングモールが舞台。生き残った人々の元に現れた白衣の男は「抗体が見つかった。これでゾンビ化を抑えられる!」と告げたのち、何者かに殺害されてしまう。各地で「ゾンビ信奉者」たちによる襲撃事件が続発し、謎の絞殺魔の噂が流れる。次々と姿を消していく生存者と、夜な夜な地下から届く歌声の謎を解き明かし、「安全圏」へ至る者は誰か?

シナリオ執筆は秋口ぎぐる氏がシリーズ4作目。『わたしの旦那はタイムトラベラー』などライトノベル作家の森川秀樹氏と共に、幾重にも分岐するマルチエンディングに仕上げた。