環境保護は痛みを伴う……『京都議定書』日本語版、4月下旬発売
昨年設立されたディーププリントゲームズ(ドイツ)が昨秋発表した作品。世界経済と環境問題がテーマの交渉ゲームである。プレイヤーはCO2の削減目標について話し合う6つの大国の代表となり、母国の富を守ることを目指す。しかし全員が自国の利益に固執すると、地球は滅んでしまう。
毎ラウンド、議長役のプレイヤーが2枚の論文カードから1枚を選び、CO2削減目標やそのために必要な資金、環境変化などが決められる。そこから90秒という制限時間で、各プレイヤーは施設廃棄や資金提供でどれくらい貢献できるかを話し合う。ほかのプレイヤーに賄賂を支払って貢献してもらうこともできる。
90秒でうまく話がまとまり、削減目標と資金が達成できれば次の論文カードに進む。こうして規定数の論文カードをクリアできれば会議は成功となり、残したお金や秘密のアジェンダなどによる得点で勝敗を決める。しかし目標や資金が達成できないと動物が絶滅したり、気温が上昇したり、大気汚染が進んだりし、累積して危機的状況に陥ると会議は失敗になってしまう。会議が失敗した場合、得点が最も多いプレイヤーは脱落となり、2位のプレイヤーがゲームに勝利する。
お金は出したくない、しかし全員が出さなければ地球環境は悪化するというジレンマで、ゲームの行方はプレイヤー次第だ。
内容物:ボード 1枚、カード 100枚、紙幣 63枚、国旗トークン 6枚、国旗ホルダー 6個、雲タイル 6枚、気温レベル 6枚、動物タイル 5枚、書見台 1つ、ルールブック 1冊
マーダーミステリーゲーム『ホワイト・レイヴン、レッド・ダイ』『マーダーミステリー・オブ・ザ・デッド』4月16日発売
パッケージ型オリジナルマーダーミステリーシリーズ第8弾・第9弾。ゲームマスターなしでプレイできる。
『ホワイト・レイヴン、レッド・ダイ』は閉鎖の決まった「赤染山スキー場」が舞台。思い出を語り合うため、山頂小屋へと招待された馴染みの客たちに、地元の大鴉の伝承にまつわる不気味な歌が小屋に流れ、翌朝、参加者の令嬢が死体で発見される。しだいに明らかになっていく赤染山の黄金伝説と、3年前に起きた痛ましい事故。ゲレンデをスキーで滑る先で待つのは、真実か悲劇か?
シナリオ執筆ではグループSNE代表の安田均氏と柘植めぐみ氏がシリーズ初登場。本格推理シナリオが楽しめる。
シナリオ執筆は秋口ぎぐる氏がシリーズ4作目。『わたしの旦那はタイムトラベラー』などライトノベル作家の森川秀樹氏と共に、幾重にも分岐するマルチエンディングに仕上げた。