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パッチワーク・エクスプレス(Patchwork Express)

先の先を読んで狙ったピースをゲット 今や2人用ゲームの定番となった『パッチワーク』(2014年)を作者がリメイクした。プレイ時間を短縮し、タイルのサイズを大きくしたのは、小学生やシニアをターゲットにしたという。とはいえ先の先を考えてパズルピースを選択する悩ましさは健在どころか、かえってフォーカスが当…

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ファクトリア(Factoria)

独りなら改良、一緒ならボーナス スチームパンクの世界で、「伝説の歯車」を買うために工場を動かすボードゲーム。『グラバー』で東京ドイツゲーム賞を受賞した赤瀬よぐ氏の作品で、ゲームマーケット2019大阪で発表された。拡大再生産のシステムに、プレイヤーの思惑が面白く交叉してくる。 プレイヤー人数分ある工場…

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ブリックス(Brikks)

回転エネルギー クニツィアの『フィット(Fits)』(2019年)をはじめ、テトリスをボードゲームに落とし込んだ作品は数多ある中で、昨年最注目のゲームデザイナー、ヴォルフガング・ヴァルシュ(オーストリア)がデザインしたテトリスゲーム。同氏がドイツ年間エキスパートゲーム大賞を受賞した『ガンツシュンクレ…

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Heat文字クライシス(Heat Letter Crisis)

肝心なところがない漢字 チップを並べて漢字を作り、当ててもらうゲーム。チップの中に「熱中症で倒れた児童」が入っており、作成した後にその分はなくなってしまう。結構な数が抜けた後でも当ててもらうことはできるのか? 出題者と監視者以外には後ろを向いてもらい、今回の漢字を決めてチップで作成開始。使わなかった…

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バルパライソ(Valparaíso)

新しいカードで成長する楽しさ チリの港町を舞台に、内陸の村と海外の間を行き来して物資を交換し、勝利点を競うゲーム。アクションカードをプロットしていくシステムだが、ゲーム中にアクションカードがアップグレードされ、できることが増える楽しみを味わえる作品だ。デザイナーは『ロココの仕立て屋』(M.クラマーと…

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ベルラッティ(Belratti)

心の中で叫ぶ「ちげーよ!」 美術館員が画家に発注した絵を、贋作家のベルラッティが適当に混ぜ込んだ中から見つけ出す協力ゲーム。今年のエッセン・シュピールで行われたスカウトアクションでノーマークから1位になり、「フェアプレイのサプライズ」と呼ばれている作品である。 出展3年目となるモーゲル出版(ドイツ)…

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ピココ(Pikoko)

予想に寄せていくスタイル 孔雀の羽にカードを差し込むインディアンポーカータイプのトリックテイキングゲーム。自分の手札は見ることができず、隣の人に選んで出してもらう。トリックを多く取ることではなく、予想を当てることが目的。各プレイヤーの思惑によって結果が予想にだんだんと寄せられていくところが面白い。 …

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ピラミッドの作り方(Pyramids)

ピラミッドだけじゃないよ 採石場からカードを取って、美しいピラミッドとオベリスクと王家の墓を作るカードゲーム。『エリジウム』のデザイナーコンビによるもので、手番選択の悩ましいゲームだ。 毎ラウンド中央に、プレイヤー人数分の石材カードが2枚一組で並ぶ。これらを見ながら、スタートプレイヤーから神タイルを…

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ヘヴン&エール(Heaven & Ale)

美味いビールを仕込む物語 古い修道院の院長となり、神の御許でビール醸造所を運営するボードゲーム。エッセン・シュピールのスカウトアクションで6位に入り、ドイツ年間エキスパートゲーム大賞にノミネートされた。戦略性が高く、下手をするとほとんど点数が取れないまま終わってしまう分、上達の余地は限りなくあるザ・…

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ブードゥープリンス(Voodoo Prince)

あと1トリックで寸止め トリックテイキングゲームは大好物で、ゲーム棚にはトリックテイキングコーナーもある。しかし傑作が多くて、新作の入り込む余地があまりないというのが実感。その中でクニツィア作ということで気になって遊んでみた。 親のプレイヤーが1枚手札を出して、時計回りにほかのプレイヤーも1枚ずつ手…