カテゴリー: エッセイ
ブラフボードゲームの類型
先日、「ボドゲ説法II:法華経如来寿量品とブラフゲーム」というタイトルで講演する機会があり、そのための資料として試みにブラフゲームの分類を行った。1つのボードゲームがいくつかにまたがる場合や、またいずれにも当てはまらない場合もありそうなので、MECE(重複なく、漏れなく)は満たしていないが、好みのブ…
ルール量とプレイ時間のバランス
国産同人ボードゲームの中にしばしば、ルールが多い割に、プレイ時間が短いと感じるものがある。ルールブックも分かりにくかったりして、解読とインストに20分ぐらいかかり、やっとゲームが始められたと思ったら20~30分ぐらいで終了してしまうことも。「えっ、もう終わり?」 ルールを読むコストに比して、ゲームを…
ボードゲーム消費金額2018、平均は22万7千円
当サイトで行ったアンケート「ボードゲーム消費金額2018」の結果を発表します。回答者は79名でした。ご協力ありがとうございます。 今年1年、ボードゲームの購入に使った金額の平均は227,245円。昨年に行ったアンケートの平均額227,116円とほぼ同額でした。中央値も前回と同じ130,000円。最低…
「○○専」という選択
新作のリリースが年々増加している一方、仲間と集まって遊ぶ時間は頑張ってもなかなか増やせない。先月行ったアンケートでは、次から次へと新作が発売される中、1つのゲーマーズゲームを繰り返し遊び続けられない現状が浮かび上がってきた。ボードゲーム愛好者は、やり込むのをあきらめて多くの種類を遊ぶか、購入する数を…
3つ以上のコミュニティに響くかどうか
『どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた』(石川善樹・吉田尚記、KADOKAWA)で流行の話が出てくる。エンタテインメント業界は「いかに流行をつかむか、つくるか」が肝で、社会学者M.グラノヴェッターの「弱い紐帯の強み」=新しい情報はオピニオンリーダーよりも弱いつながりから入ってくるという説を紹介…
納期まで時間がなくて・・・夏
テンデイズチームも大わらわのようだが、今月はボードゲームの日本語版制作者にとって、一年で最も忙しい時期となっている。当サイトの管理人も、非常にタイトなスケジュールで翻訳と校正が入っており、睡眠時間を削って対応している。 こんなことをつぶやいたのも、ここから十日で仕上げなければいけないタイトルができて…
ボードゲームのポジティブな効用の伝え方
ボードゲームの卸売をしているKleeblattの畑直樹氏が、ほらボド!のインタビュー で販促イベントの興味深いエピソードを披露している。畑氏は木のおもちゃ屋さんの販促でデパートなどに手伝いにいったとき、試遊して楽しんでもらっても、なかなか買ってもらえなかったという。楽しかったといっても買うのは10人…
「ゲーム障害」とボードゲーム
世界保健機関(WHO)が先月発表した国際疾病分類(ICD-11)において、「ゲーム障害(gaming disorder)」が依存症のひとつとして新たに加えられた。デジタルゲームやビデオゲームをすることへの抑止力が欠如し、ほかの興味や日常生活より優先し、悪影響が起こってもやめられなくなる状態で、12ヶ…
ボードゲーム棚の地震対策
先日の大阪北部地震では、ボードゲーム愛好者から自宅のボードゲーム棚の悲惨な状況がツイッターで報告された。 怖かった、、、大阪北部の被害はこんな感じです。 pic.twitter.com/hBwrVUFKlm — あゆこ (@sakananiuranai) 2018年6月17日 地震でボド…
ゲームバーからボードゲームバーへの転換は成功するか
店内で家庭用ゲーム機が遊べるゲームバーに対し、コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)が著作権(上映権)侵害だとして業務改善や営業停止を要求し、4月に大阪の3店舗「ゲームバー1UP」「ゲームバーカティーナ」「ゲームバーClan」が閉店を発表、今月には京都の「ゲームバークランツ」「アミューズメン…