キャピタルホース(Capital Horse)

意外な都道府県順位

capitalhorse

都道府県ランキングを使った競馬ゲーム。『luz-ルイス』や『グリーンファイブラ』など、毎度変わったトリックテイキングゲームでゲームマーケットを賑わせている倦怠期による、トリックテイキングゲームでないゲームである。前回好評の『サーオボロス』ともまた違ったクイズゲームで、わかりそうでわからないトリビアの面白さがダイレクトに伝わってきて、このまま一般発売してもよさそうな出来栄えである。ゲームマーケット新作評価アンケート4位。

6つのゲートに都道府県名をもじった出走馬が登場する。1人が「運営」役となり、今回の問題カードを引き、レース名(「餃子の神杯」など)と、予想すること(「1家族あたりの餃子購入額が高い順」)を発表する。1~3位の「殿堂入り」は予め発表され、出走馬の中にいれば交換されるところがポイントで、1番人気が絞り込めないようになっている。

他のプレイヤーは自分の投票カードに3つ予想するが、予想の仕方は単勝、複勝、馬連、馬単、ワイド、3連複、3連単の7種類あって多彩である。「ワイド2-5」と書けば、この2頭がどちらも3着以内ならばあたりとなる。得点は順位の数字を基本とし、ワイドと複勝は3で割り、馬単と3連単は頭数をかける。出走馬によって、順位が低くても相対的に1位ならば高得点になる仕組み。

競馬に馴染みのないとどれで投票したらいいか見当がつかないが、パーティーゲームならば、掛け算・割り算のない単勝、馬連、3連複だけにしてもよいかもしれない。規定の回数(基本は各プレイヤー運営を1回ずつ)行って合計得点勝負。

人口や広さはある程度予想がつくが、平均寿命とか、特定の食品の購買額とかいうと、思いつきの理由を出し合うのが楽しい。そして居住している都道府県が出走すると、ちょっとだけ贔屓して予想したくなるものである。

キャピタルホース
ゲームデザイン:新澤大樹/イラスト:菅原美沙穂
倦怠期(2023年)
3~6人用/7歳以上/30分

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