ゼンマイ式の振り子で街全体が揺れる中、指定されたお客様にピザを配達するゲーム。こだわりのコンポーネントに定評のあるツォッホ社(ドイツ)の製品で、フイゴを使う『海賊ブラック』のホフマンと、ビー玉を使う『魔法の山』のシュリーマンという、ギミック系に強いデザイナーコンビが制作した。
配達するお客様は4つの区画にそれぞれ1人ずついる。場所を確認し、ライダーにピザをのせ、ゼンマイを巻いたらスタート。ゼンマイが切れるまでに、指定されたお客様にピザを届けられたら、そのタイルを捨てることができる。手持ちのタイルを全部なくしたら勝利。
ピザは金属製で、街の壁には磁石が埋め込まれており、お客様のところまで来たらライダーを壁にぶつけると勢いでピザがお客様にくっつくようになっている。壁の振動ですぐくっつくこともあれば、ライダーの向きが違うと手こずることも。
特に入口付近では、壁の振動で他のお客様にピザが行ってしまうことがある。その場合は、そのお客様タイルをもっているプレイヤーがタイルを捨てられる。この誤配達によって逆転劇も生まれる。
ゼンマイが切れるまでの時間は短く、4人中3人届けられれば御の字。遠くの区画は時間がかかるので、終盤に向けてどの区画のお客様を残していくかも考えたほうが良さそうだ。お客様が1人になったら、ピザも1枚だけ。上がれそうで上がれないのがもどかしい。
Piazza Rabazza
ゲームデザイン:G.ホフマン&J.P.シュリーマン
イラスト:D.ローハウゼン
2~4人用、6歳以上、30分