ギャラリー(画廊)の運営者として才能あふれるアーティストを発掘し、世界中から顧客を集めるゲーム。新進気鋭のポルトガル人デザイナー・ラセルダ(『カンバンEV』)の作品で、キックスターターなど3つのクラウドファンディングを経て、2015年にイーグル・グリフォンゲームズから製品化された。ゴールデンギーク賞で4部門(大賞、ボードゲーム、ソロゲーム、アートワーク部門)にノミネートされている。
自分の手番には、ボード上の4つのアクションスペースのうち1つにギャラリストを置き、そこでできる2つのアクションをのうち1つを選ぶ。新しいアーティストを発掘したり、作品を購入したりできる「アーティスト・コロニー」、品を(うまくいけばもっと高い値段で)販売したり、アーティストと契約を結んだりすることができる「ディーラー・オフィス」、アシスタントを募集したり、発掘したアーティストの市場価値をアピールしたりする「メディアセンター」、世界の著名な作品を競り落とす「インターナショナルマーケット」がある。
ギャラリストが別のアクションスペースに移動する際にアシスタントを置いていくことができ、そのスペースを他のギャラリストが使うと、その場所のアクションができる。
さらに、自分の手番中には入場チケットを使って訪問者(VIP、投資家、アートコレクター)を自分のギャラリーに移動させれば影響力やお金をもたらし、アシスタントを契約カードのボーナススペースに配置してボーナスを有効にしたりできる。
最後の得点計算では、獲得した絵画、自分のアシスタント、自分自身の評判や影響力、そして隠れたキュレーターやアートディーラーのカードの条件達成によりボーナスを得て、所持金を競う。
選択肢は多くないが順番が重要。あれをやる前にこれをやりたいが、これをやる前にはあれをやりたいと悩みは尽きず、戦略性を問われるゲーマーズゲームとなっている。
ゲームで登場する作品には、絵画、デジタルアート、写真、彫刻で新進気鋭のアーティストの実際の作品を使用。デラックスなボードゲームとなっている。