日本より平均寿命の長い国
世界各国のデータで国土面積、海抜、平均気温、人口、平均寿命、一人あたりGDPのトップを競うドイツのカードゲーム。意外なデータに驚くばかりでなく、残り札のカウンティングや置く場所の駆け引きも楽しめる。
毎ラウンド7枚のカードが配られる。カードには1枚1枚別の国がデータ付きで書かれており、これを見て裏向きで5つのジャンルの最高か最低に振り分ける。例えば「ロシア」は国土面積最高のところ、「日本」は平均寿命最高のところといった具合だ。
全員がカードを置き終わったら、ジャンルごとにめくって、誰のカードが最高(最低)だったかを比べる。そのプレイヤーは全員のカードを総取り。このとき表か裏にして置き、表のカードは大陸ごとに分けておく。ゲームの最後に大陸ごとに最も多くカードを置いた人しか得点できないエリアマジョリティーのルールがある。
全部のカードをめくって取り合ったら、また次のカードが配られ、これを3ラウンド繰り返して得点の多い人が勝ち。
国土面積・人口・一人あたりGDPがトップの国は大国に多く、国土面積が狭いのはヨーロッパの小国、海抜が小さいのは島国、平均気温は緯度次第、平均寿命が短いのはアフリカ諸国というような傾向は確かにある。しかしすでに出たカードはもう出てこないのと、強いカードはほかのエリアに置かれてる可能性があるため、中くらいの国でもトップを取れることがあるからドラマチックだ。「もう中国とロシアはないから……」といったカウンティングも利く。
しかし、知らない情報が多いのは地理ゲームの『なんてったってホノルル』以上。人口最高には中国、一人あたりGDP最低には北朝鮮など、キラーカードがどれくらい来るかという運の要素が大きいが、日本より平均寿命が長い国、赤道近くなのに意外に涼しい国など、新しい発見が待っているだろう。
Länder toppen!
デザイン・M.ユーネマン/夕日のドライハーゼン(2016年)
2~6人用/8歳以上/30~45分