もとは同人創作ゲームの人気サークル「カワサキファクトリー」がゲームマーケット2012春に発表した作品。新作評価アンケートでは『ラブレター』に次いで2位につけた。プレイヤーは市民としてローマの発展に貢献し、ときに執政官として皆を導くゲームで、独特のアクション選択システムが評価された。
執政官のプレイヤーが法案を出し、その法案のアクションを行うか全員同時に選ぶ。アクション数には制限があり、執政官は全員がアクションを行わなかった場合のみ、そのアクションを行うことができる。この選択システムが生み出す駆け引きが、ほかのゲームにはない醍醐味だ。
アクションでは市民をローマ七丘に配置したり、資源を手に入れたりしていき、戦争や街道建設でこれらを使って得点する。少しずつ得点を重ねるか、大一番で大得点に賭けるかの選択もあり、駆け引きを一層深いものとしている。
深い駆け引きと悩ましくも楽しい選択のジレンマが楽しめる作品。豪華なアートワークも古代ローマの世界に誘う。
内容物:法案カード(57×88mm)10枚、ボード大1枚、ボード小1枚、神託タイル6枚、投票チップ12枚、市民コマ56個、資源キューブ40個、執政官タイル1枚、街道/名誉点コマ10枚、名誉点カウンター8個、凱旋チップ4枚、戦度マーカー1個、農耕袋1つ、サマリーシート4枚、ルールブック1冊
TGiWレビュー:ローマの執政官(2012)