オリジナルはフリーゼ個人の出版社「2F(ツヴァイエフ)シュピーレ」から昨秋発売された作品。『5本のキュウリ』に続くライトなカードゲームだ。英語版は『富士フラッシュ(Fuji Flush)』というタイトルで発売されている。原題は「一文無し」の意味。
2~20の数字が入ったカードを用いる。数字の大きいカードほど枚数が少ない。各プレイヤーは6枚の手札をもち、時計回りの順番で1枚ずつ出していく。1周の間、ほかのプレイヤーがより大きいカードを出さなければ捨て札にでき、こうして手札を先になくした人が勝つ。
後のプレイヤーが大きいカードを出した場合は、出していたカードを捨てて引き直さなければならない。また複数のプレイヤーが同じ数字を出すとその数字が合計され、高い数字のカードを出すのが難しくなる。ほかのプレイヤーよりも大きい数字のカードを出すか、前の人と同じ数字を出して数字を高めるかの選択に悩む。
シンプルなルールで気軽に遊べるカードゲームだ。
フッチカート(Futschikato / Friese / 2F-Spiele+Arclight, 2016-17) 数字が大きいほど枚数が少なくなるカード構成でゴーアウト。より大きいカードを出されると捨て札になって引き直すが、低いカードを出し、他の人も同じ数字を出すと累積されて強くなる。そのときの一時的な連帯感が好き。 pic.twitter.com/LuUuU9nJ6W
— Table Games in the World / ボードゲームニュース (@hourei) September 26, 2024