『ツォルキン:マヤ神聖暦』のイタリア人デザイナーコンビが制作し、今年2月にハンス・イム・グリュック社(ドイツ)から発売された作品。ドイツゲーム賞1位、国際ゲーマーズ賞、ドイツ年間エキスパートゲーム大賞推薦に選ばれた今年一番のゲーマーズゲームだ。日本国内では『マルコポーロの足あと』という邦題でドイツ語版がメビウスゲームズから流通している。
プレイヤーは、マルコ・ポーロやその関係者、あるいは同時代に活躍した著名人となり、ヴェネツィアと北京を結ぶ交易路で手柄を立てる。陸路で大都(現在の北京)へ直行するのか、経費のかかる海路でスマトラ島のサムドラ・パサイへ向かうのか、利益をもたらす経路を選ばなければならない。また、地図の状態はプレイごとに変化し、毎回展開が異なる。どの依頼をこなすのがよいか、どこでほかのプレイヤーと落ち合うのがいいのか、戦略性が常に問われる。
ゲームの進行は全員がダイスを振り、そのダイスを順番に配置してアクションを行う。それぞれ必要なダイス個数や出目が異なり、通常のワーカープレイスメントと比べて、空いているスペースがあるからといっても、よいダイス目がなければそのアクションができない。
このゲームの最大の特徴は、各プレイヤーが最初からもっているキャラクター固有の強力な能力だ。修道士ギョーム・リュブリキ、タブリーズの商人、フビライ・ハーンなど、ダイスを振らないで好きな目にして置けるといったゲームシステムを覆す能力を持っており、どのキャラクターでも、ゲームはエキサイティングかつ興味深いものになるだろう。
内容物
ゲームボード(6つ折):1枚 スタートマーカー:1個 タイル類:60枚
ルール冊子類:2冊 各色および白と黒のダイス:計26個 早見表シート:5枚
コイン:40枚 プレイヤーボード:4枚 カード類(都市と目的地):計53枚
人物カード:10枚 木製コマ:計123個
・アークライトゲームズ:マルコポーロの旅路