ドイツのボードゲームメッセ「シュピール’13」でフォイヤーラントシュピーレ(ドイツ)から発表された作品。『アグリコラ』の作者U.ローゼンベルクの作品として注目され、フェアプレイ誌の現地人気投票「スカウトアクション」で3位、ドイツゲーム賞で9位に入っている。
18世紀のドイツ・バイエルン地方を舞台。伝統的なガラス工芸品の職人たちが住む田舎町で、プレイヤーはさまざまなアクションを駆使し、より高い得点を獲得することを目指す。手持ちの専門家を駆使して資源を集め、さまざまな効果をもつ建物を建設していく。
ゲームは、資源を取る、新しい地形を置く、建物を建てるなど、さまざまなアクションを持つ専門家を15枚の中から選ぶことで進む。選んだ専門家がほかのプレイヤーとかぶっていなければ、その専門家の持つアクションを2つとも実行できるが、かぶってしまうとアクションは1つしか実行できない。そのため、自分の選択するアクションを読まれないようにしつつ、ほかのプレイヤーが選びそうなアクションを読むことがポイントとなる。
建物は資源を変換するもの、1回だけ効果のあるもの、ゲーム終了時に達成度合いによって得点が入るものという種類別に場に出ている。コストの資源を支払い、マイボードの空いているところに建てていくが、改良する建物は、すでにある建物から置き換えなければならない。効果をうまく組み合わせて、効率よく得点を増やすことができるだろうか。
プレイ時間は『アグリコラ』より短めだが、専門家と建物により多様な展開が楽しめる。待望の日本語版が遂に登場だ。
・テンデイズゲームズ:グラスロード日本語版