廻る呪いと勇者たち(Curses Turning Around and Heroes)

呪いは俺が引き受ける。お前は敵に専念してくれ!
廻る呪いと勇者たち
人に呪いを与えた竜を倒す協力型デッキ構築ゲーム。協力型のデッキ構築ゲームはこれまでいくつかあったが、このゲームの特徴は、プレイヤー間でカードを分け合ってデッキを構築するというシステムだ。強い人にカードを集めたり、瀕死の人に呪いカードが行かないようにしたりする。
場には2体モンスターが登場するので、今回どちらと戦うかみんなで相談。強いモンスターは経験値が大きいが歯が立たないかもしれないので、序盤は弱いモンスターを選ぼう。モンスターを決めたら早速戦闘が始まる。
手番には、自分のデッキから2枚引いて、そのうち1枚を使い、もう1枚は「トラッシュ」となる。カードは基本的にモンスターにダメージを与えるか、自分のパラメーターを上げるかである。パラメーターには、HP、攻撃力、防御力、魔力がある。攻撃力を上げれば、1回の攻撃でモンスターに与えるダメージが増え、防御力を上げれば、モンスターから受けるダメージが軽減される。魔力は攻撃や回復など、いろいろな使い道がある。
全員が1回ずつ手番を終えるとモンスターが攻撃してくる。ダイスを振って、モンスターカードに指示されたダメージや、バッドステータスカード(マヒ・毒)を受ける。これでHPが0になってしまったら、呪いカードを1枚受け取って回復。この呪いカードはデッキに入り、ゲームの敗北に一歩近づくことになる。
再び全員が手番を行い、モンスターが攻撃するというのを繰り返して、モンスターを倒すか、誰かのデッキが尽きたらラウンド終了。モンスターを倒せたら、経験値として強力なカードが手に入る。また、倒したか否かにかかわらず、呪いカードを1枚受け取る。
再びデッキを作って次のラウンド開始。手番ごとに1枚捨てていた「トラッシュ」は、次のラウンドで左どなりのプレイヤーのデッキに移る。そのため、攻撃力が高いプレイヤーに攻撃カードを回したり、魔力が多いプレイヤーに魔力カードを回したりといった作戦ができる。さらに、呪いカードが多い人に呪いカードを渡さないというプレイが重要だ。
というのも、手番に2枚引いたとき、どちらも呪いカードだと即敗北になるのである。その前に、パラメーター上げをそこそこにして、ドラゴン退治にいかなければならない(モンスターを選ぶ代わりにモンスターを指定する)。モンスターを無事に倒せれば全員の勝利。
1ゲーム目。最初から強いモンスターを狙い、経験値を上げられないまま呪いカードがあっけなく増えて敗北。その経験を活かして2ゲーム目は、楽勝のモンスターを倒して経験値を上げていくようにした。デッキの回し方も慣れてきたので、順調にパラメーターが上がり、ドラゴンとの対決までこぎつける。攻撃力の高いプレイヤーがどんどん殴って勝利目前。しかしそこでtomokさんが呪いカードを2枚引いてしまい、ぎりぎりのところで敗北。惜しいところだった。
ゲーム終了につながる呪いカードの引きは運の要素が大きいけれども、毎回スリルがあって楽しめるし、プレイ時間が短いので再挑戦してもよい。何より悠長に経験値稼ぎをせず、見切り発車でドラゴンに挑戦しなければいけないため、濃密なプレイ感が得られる。
廻る呪いと勇者たち
Critter、つきなたこねこ/emag-イマージュ-(2014年)
2~4人用/10~30分
ゲームマーケット2015春に再販予定、委託販売等検討中
ボードゲームサークルemag

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