OK牧場(O.K. Corral)

ガンマンたちの真剣勝負
1881年10月26日、アメリカ・アリゾナ州で、ワイアットアープら保安官と、クラントン兄弟らカウボーイによる銃撃戦があった。これが西部劇でよく登場する「OK牧場の決闘」である。カウボーイ側に死者が出たが、保安官側は無罪となった。O.K.はオールド・キンダースリーの略。後にガッツ石松のギャグで用いられるようになった。
このドタバタをゲームにしたのはフランスのイロペリ社。『クロノス』や『モンテ・クリスト伯の秘密』などを手がけたA.ウルボンが昨年立ち上げたメーカーで、ライトなカードゲームを発表している。
OK牧場
プレイヤーはガンマンとなって、的確な判断と素早いリアクションで得点を競う。はじめに1枚ずつ配られるのがマイキャラクター。用意ができたら、1,2,3,スタート!
山札から1枚めくって、そのカードによってリアクションを競う。「金塊をつかむ」だったら中央にある金塊カードを真っ先に取る。「札束をつかむ」だったら札束カード。カードによって、一番早い人が得点するか、一番遅い人が失点する。ほかにも、「立ち上がって敬礼」「ウィスキーを飲み干してグラスをテーブルに置く真似」などがある。「金塊をつかむ」とそっくりで、取ってはいけない「偽の金塊」が罠。
銃撃戦ももちろんある。両脇を撃つ、指名手配犯(カードに指示されたキャラクター)を撃つ、右か左の人を撃つなど。手を銃にして先に「バン」と言ったほうが得点。面白いのは「決闘」で、1人目のキャラクターが出たらそのままにしておき、2人目が出たらそのキャラクターのプレイヤー同士で撃ち合う。1人目になると、誰から狙われるか分からず、心の準備がたいへんだ。
山札がなくなったら終了。キャラクターによって、カードのボーナスがあり、カウガールならば酒場のペナルティーを取っていなければボーナス、ゴールドディガーならば金塊を最も多く集めればボーナスなどのアドバンテージがある。自分だけのボーナスなので重点的に狙っていきたい。
リアクションゲームは得意不得意が分かれるが、気後れしないことが最も大事である。みんなの動きが素早くてほとんど同時という激しいゲームになったが、carlと神尾さんが同点1位。命を取るか取られるか、油断ならないひとときを送った。
O.K. Corral
J.カプラン、P.ジュメル/イロペリ(2011年)
3〜6人用/8歳以上/15分
ゲームストアバネスト:OK牧場

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