第2特集「たまにはドイツゲーム」ではまず、アナログゲーム進化の歴史として、ドイツでボードゲームが発展した理由から、ドイツゲームの定義、三大ゲーム賞の紹介から入る。5月31日に行われたばかりのゲームマーケットの写真入りで、ボードゲームの熱気を伝えている。
次はドイツゲームの代表格といえる『カタン』のリプレイ。岡本吉起氏(ゲームリパブリック社長)、渓和彦氏(2007年世界選手権日本代表)ら4人が遊ぶ様子を会話を交えてレポート。現在はハナヤマ版が絶版となって入手が難しくなっているが、PS3用のオンラインゲームが紹介されている。
続いておすすめゲームの紹介。「対応人数で選ぶ“鉄板”タイトル」として『ガイスター』、『バトルライン』、『サンファン』、『マンハッタン』、『ニムト』、『お邪魔者』の6タイトル、「プレイ時間で選ぶ“永久熱狂版”タイトル」として『ハゲタカのえじき』、『お先に失礼しま〜す』、『カルカソンヌ』、『ケルト』、『プエルトリコ』、『ストーンエイジ』の6タイトル、「設定&アートワークで選ぶ“極上シュール”タイトル」として『将軍』、『ドラゴンイヤー』、『アンダーカバー2』、『テーベの東』、『セイラムの魔法使い』の5タイトルをクモの巣グラフと写真入りで紹介。購入先にはメビウスゲームズが載っている。
さらに「もっと知りたい!! ドイツゲームの素朴なギモン」として水曜日の会のタナカマコト氏が回答。「プレイ時に注意すべきことってある?」など9つの質問に答えている。「日本ではあまり知られていない名作ってある?」という質問では『イヌイット』、『おっぱい神経衰弱』、『もっとホイップを!』、『ミスターダイヤモンド』、『ケイラスプレミアムエディション』の5タイトルを挙げる。
その次は「名作を生んだ巨匠たち」としてゲームデザイナー7名(W.クラマー、K.トイバー、R.クニツィア、B.フェデュッティ、A.ザイファルト、M.シャハト、U.ローゼンベルク)を写真と代表作とともに紹介。詳しい説明もついている。
そして最後はショップ紹介。デジタルゲーム界から転身した高円寺すごろくや店主、丸田康司さんのインタビュー記事とショップ紹介、「ほかにもある!ドイツゲームが買える&遊べるお店」としてロール&ロールステーション、Bee渋谷店、B2FGames、パティクロ!、ゲームストアバネスト、テンデイズゲームズが掲載されている。
以上17ページ、ボードゲーム専門誌でない雑誌でこれだけ詳細にボードゲームが紹介されるのは異例である。保存版として入手しておきたい。
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