『ドメモ』は自分の手札が見えない中で、場札やほかのプレイヤーの発言から推理して言い当てるゲーム。数字から判断していくだけでなく、ほかのプレイヤーの発言にかける時間や視線などもヒントになり、裏をかいて相手を惑わすこともできるという、超簡単なのに盛り上がるゲームだ。
このゲームははじめ、1975年にドイツのラベンスバーガー社から木製のコマで発売された。デザイナーはP.ハルヴァーという名前だったが、名匠A.ランドルフ氏のペンネームだったという。
絶版になってからも、『ピラミッドカードゲーム』などを使って愛好者の間で遊ばれ続けていた。この度の幻冬舎エデュケーション版は、ゲームデザイナーの川崎晋氏が企画を持ち込み、ヤポンブランドの健部伸明氏が権利所有者のL.コロヴィーニ氏にコンタクトを取って実現したという。コマはプラスチック製で、数字が隠れるように倒れる工夫がなされている。
幻冬舎エデュケーションの取り扱うゲームにはほかに川崎晋氏のデザインによる『メモリス』がある。