新作500時代

世界で毎年、いったい何種類のボードゲームが発売されているのだろうか。そのひとつの目安になるのが、ドイツで毎年行われているシュピール・エッセン国際ゲーム祭とニュルンベルクおもちゃ見本市で発表された新作である。ここ4年の推移は以下のようになっていた。

新作発表数(Spielbox-online調べ)
年度/場所 2002 2003 2004 2005
エッセン 135 156 215 338
ニュルンベルク 107 156 171 172
合計 242 312 386 510

エッセンの新作が急増しているのがよくわかる。これはひとつには、インターネットの普及で新作情報が調べやすくなったことが大きい。例えば遊宝洞は2003年のエッセンでは新作にカウントされていなかったが、2004年には英語のページをアップしたこともあってカウントされるようになった。同じようにインターネットで情報を公開してカウントされるようになったメーカーがドイツ内外を問わずたくさんある。

しかしインターネットでは見えないメーカーが前からたくさんあったのかというと、そうでもない。実際にも、エッセンで発表されるゲームは増えた。2004年には会場が増設され、展示者数も過去最高をマークしている。小さいメーカーのものを数え上げれば、この数をさらに上回ることは確実だろう。

ダビンチやキダルトなど、エッセンでタイトルだけ発表していたのに間に合わず、ニュルンベルクでまた発表することになったケースは若干ある。しかしそれ以上に、昨年発売された日本のものを含め、カウントされていないたくさんのゲームがあるのだ。

というわけで、「世界では毎年○○種類以上の新作ボードゲームが発売されている」という文を作ることになったら、500と書いていい時代が来たと言うことができるだろう。そのうちいくつが1年もつか分からない時代でもあるが…

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