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角丸ブランクカード『カードゲームクリエイター』7月21日発売

スタジオムンディは7月21日、印刷して切り離せるブランクカード『カードゲームクリエイター』を発売する。96枚分で880円(税込)。スタジオムンディのオンラインショップ「Board Game World」にて10点セットを10%オフで販売予定。

A4サイズに手書き・プリンター印刷して、ミシン目に沿って切り離せば、オリジナルのカードゲームを作ることができる。できあがるカードは一般的なトレーディングカードゲームサイズ(88×63mm)で、四隅は半径3mmの角丸、紙の厚さは一般的なプリンターに入る最大の0.23mm。

両面印刷/レーザー・インクジェット両対応。マイクロミシン加工で、2,3回折れば簡単に切り離すことができ、ミシン目が目立たずきれいに仕上がるため、試作品としてだけでなく、パッケージすれば製品としても利用できる。

これまでは自宅プリンターを使ってカードゲームを作る場合、名刺カードに印刷しても角丸処理が難しかった。手軽にオリジナルカードゲームを作れるツールとして重宝しそうだ。

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プロジェクトL(Project L)

完成させたピースでまた完成

多角形ピースを集めてパズルを完成させるゲーム。チェコのボードゲーム出版社がキックスターターで製品化したもので、日本語を含む多言語版が発売され、話題となっている。パズル要素、拡大再生産、ほどよい運の要素、適度なプレイ時間と、ユーロゲームらしさが光る作品。注目度が高く、品切れが続いている。

はじめは1マスと2マスのピースをもっている。手番には3アクションを使って、場からパズルボードの獲得、1マスピースの獲得、ピースのアップグレード、パズルボードへの配置を行う。パズル・ボードは2層式になっており、プラスチック製のピースがぴったり入るのが気持ちいい。

パズルボードの全てのマスを埋めたら得点や新しいピースが手に入る。こうして手持ちのピースが増えていき、得点の高いパズルボードに挑戦できるようになる。しかし次第に完成までの手数も多くなるところで重要になるのが「マスターアクション」だ。1アクションで、手持ちのパズルボード全てに1個ずつピースを配置でき、アクション数の節約になる。1手番に1回しかできないが、できれば毎手番できるようにしたいところだ。

ピースをぴったり収めるという『ウボンゴ』的なパズル要素だけでなく、「マスターアクション」を加えて3アクションをどのように組み立てるかも一種のパズルになっている。写真のような状態から、マスターアクションは何アクション目で行うのがベストだろうか?

黒パズルボードの山が切れたらゲーム終了。最後に残ったパズルには、得点を引いて手持ちのピースを配置できる。完成しないパズルは減点で、総合得点を競う。

山札から出てくるタイルはすぐに完成できるときと、完成に手間取ることがあって運の要素があるが、すぐ完成できるものは報酬も少ないので、有利とまではいえない。タイルの先取り以外インタラクションが薄めなのは現代的なデザインか。その分、計画的にピースの管理ができる。1回遊んだだけでポチりたくなってくる、スマートでクレバーな作品。

Project L
ゲームデザイン・J.ソーカル&M.ミケシュ&A.シュパネル/アートワーク・M.ロスコット
ボードキュベーター(2020年)+ホビージャパン(2021年)
1~4人用/8歳以上/30分