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イノシュピール2022に『ヘイヨー』、初の日本人受賞

フリードヘルム・メルツ社は5日、エッセン・シュピール前日の記者会見にて、革新的なボードゲームに贈られる賞「イノシュピール(innoSPIEL)」を発表した。予め発表されていた3作品の中から、日本人作品『ヘイヨ-』が選ばれた。

イノシュピールはボードゲームの市場が年々拡大し、1000タイトル以上の新作が発売される中、革新的なボードゲームに光を当て、信頼できるガイドとすると共に、品質と革新性に光を当てるねらいで、「金の羽根・模範ルール賞」に代わって2017年に設立された。ボードゲーム評論家、イベント主催者、ボードゲームショップ店長、ブロガーなど7人が選考し、これまで『マジックメイズ』『クールランニング』『壁をぬけて』『ルート』『スピニングアドベンチャー』が大賞に選ばれている。

日本人作品として初めての受賞となった『ヘイヨー』は、同梱の専用デバイスによるリズムに合わせて、マークを揃えてカードを出していく協力ゲーム。ゲームマーケット2019秋にBrainBrainGamesから頒布された『ファイブラインズ』をリメイクして、オインクゲームズから2020年に国内発売、2021年に海外発売された。選評は公式サイトが更新され次第、ここに追記する。

オインクゲームズは今年、『スカウト』がドイツゲーム賞で8位を獲得しており、同日授賞式が行われて2回の登壇となった。

『ヘイヨー』作者の齋藤隆氏とオインクゲームズドイツ支社のラウラ・グルントマン氏

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バーストとオークションのカードゲーム『TEN』日本語版、10月14日発売

コロコロ堂は10月14日、『TEN(テン)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:M.ジョンソン&S.スタンケウィッチ&R.メルヴィン、イラスト:S.スタンケウィッチ、1~5人用、10歳以上、15~30分、2750円(税込)。

オリジナルはAEG(アメリカ)から2021年に発売され、ゴールデンギーク賞のライトゲーム部門にノミネートされた作品。運試しとオークションによるセットコレクションゲームだ。

手番にはカードを1枚ずつめくって、1~9の数字の合計から、1~5のコインの合計を差し引いたものが10以下か、コインの合計が10以下のうちにやめれば、めくった数字カードかコインを獲得できる。11以上になったらバーストで、バーストトークンと3金だけもらって手番終了となる。バーストしていなければさらにコインや不要なカードを支払って場札のカードを1枚購入できる。

カードをめくった時、黒のワイルドカード(数字か色が何にでもなる)が出たら中断してオークションとなる。時計回りにコインや不要なカードで入札し、最高額のプレイヤーがそのワイルドカードを獲得する。山札がなくなったラウンドでゲーム終了となり、色ごとに最も多く連番になったカードの枚数(1~9コンプリートで10点)で勝敗を決める。

カードめくりの緊張感に、時々挿入されるオークションが趣向を変え、カードを取るかコインを取るかで頭を悩ませる作品だ。

コロコロ堂:TEN日本語版