2002年を振り返る
2002年は、国内外のボードゲーム界でほんとうにいろいろなことがありました。そこで、2002年のボードゲームシーンで最も心に残ったニュース・出来事を2002年末にインターネットで投票していただきました。投票総数:31票で結果は以下の通りです。
順位 | 票数 | ||||
1位 | 20世紀ボードゲーム界の旗手シド・サクソン逝く | 9票 |
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2位 | カプコン、日本語版「カタン」を発売、各地でイベント | 5票 |
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3位 | 新設多数で情報が増える―国内のボードゲームサイト盛況 | 4票 |
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4位 | ドイツゲーム紹介本「安田均のボードゲーム大好き」発売 | 3票 |
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5位 | JAGA発、日本語ワードゲーム「ワードバスケット」発売 | 2票 |
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5位 | エポック社がドイツゲーム5タイトルをSNEの日本語訳付きで販売 | 2票 |
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5位 | 藤沢で熊本で―ゲームサークル各地で結成 | 2票 |
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5位 | パズル会社のビバリーがパズルゲーム「ブロックス」日本語版を発売 | 2票 |
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9位 | ドイツ年間ゲーム大賞、アクションゲーム「ヴィラ・パレッティ」に | 1票 |
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9位 | カタン世界選手権、日本人の池田さんが6位入賞 | 1票 |
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【解説】1位はゲームデザイナーの巨匠、シド・サクソン氏の逝去になりました。一般的にも有名だとは言いがたく、ゲームタイトルよりもゲームデザイナー名という考えが定着していない日本では、ゲームフリークならではの選択と言えるでしょう。しかし「アクワイア」「キャントストップ」をはじめとする傑作ゲームを作り続けた巨人として、ながく心に留めておきたいものです。
一般的には、2位のカプコン版カタン発売が大きな事件と言えるでしょう。世界的にも有名なコンピュータゲームの大手が、突如アナログゲームを発売したとことは、国内だけでなくドイツまでにも衝撃を与えました。またカプコンが開催した「ワールドチャンピョンシップ日本大会」などのイベントも話題となり、ここからドイツゲーム愛好者が増えたことも特筆すべき点と言えます。ドイツ人が口を揃える「カタンは例外中の例外」という言葉の通り、今後のドイツゲームへの波及は未知数ですが、当分カタンだけでもさらに愛好者を「開拓」していくものと予想されます。
3位はゲームサイトが増えたという記事。これはインターネット投票ならではの上位進出だと思われます。インターネットの情報だけでなく、紙での情報がほしいという欲求が次点の安田本発売に表れました。
2003年はどんなニュースが生まれるでしょうか。ますます活気を帯びる国内のゲームシーン、世代交代が進みつつあるドイツのゲームデザイナー界、ますます目が離せません。
クニツィアの指輪カードゲーム第2弾