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ゴーストバスターズ(Gespensterjagd)


お城の中でオバケを追いかけるゲーム。1人がオバケ役となって移動した順に部屋のカードを裏返しに並べていきます。残りのプレイヤーは追いかける方となり、オバケの居所を推理しながら皆で協力して追い詰めていきます。
 「スコットランドヤード」との類似性がよく指摘されますが、以下の点で違いがあります。

  • 逃げる方の移動制限:逃げる方は、一度移動したところには特殊カードを使わない限りもう入れない。これが追いかける方には重要な手がかりとなります。
  • 追いかける方の移動制限:逃げる方は壁抜けをして自由に移動できますが、追いかける方は階段や扉のあるところしか通り抜けられません。したがって壁を使って追っ手を阻むことができます。
  • 特殊カード:同じところに留まる、一度移動したところにまた入る、扉にかぎをかける/オバケをわなにかけて出現させる

 実はこのゲーム、買ったのではなくて頂きものです。私のサイトのドイツ語序文を読まれたデザイナーのカイ・ハーファーカンプさんがご好意でプレゼントしてくださいました。本人直筆のサイン入りゲームです。ハーファーカンプさんはドイツのオスナブルックというところにお住まいの弁護士。主に子供ゲームを製作しており、このゲームも8歳以上と対象年齢が低めです。今回のゲームが日本でも発売されたことをメールでお知らせしたら、感謝のメールを各店に送ったという律儀な方です。趣味は世界の絵本集めで、絵本を見ながらゲームのアイデアを練っているとのこと。来年には版権が許せばシュミット・シュピーレからディズニーのゲームを出すそうです。
今回ははじめMさんがオバケ役。部屋をひとつひとつ慎重に移動するという方法でしたが、ルールの間違いもあって、煙突を突破したところであっけなくつかまってしまいます。2回目はKさんがオバケ役。今度はお城を斜めに縦断してプレイヤーを翻弄し、そのまま逃げ切り。勝つ秘訣は、他の人が集まってくる前に1人を狙ってそのわきをすり抜けるというところにありそうです。
「ゲームの方は確かに「スコットランドヤード」を髣髴とさせる。しかし、「スコット〜」はいまさら感があるのと、「ゴースト〜」は軽いので「ゴースト〜」のほうが面白く感じた。ゴーストは1度行った所は行けなかったり、追うほうもルートが限定されていたりと、ある意味難易度は上がっているのに、絵の雰囲気などで軽い仕上がりになっている。」

・・・Yさんによるコメントです。
Gespensterjagd
K.ハーファーカンプ/アミーゴ(2001年)
2〜5人用/10歳以上/60分

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自宅ゲーム会

妻の高校時代の同級生で,神奈川からいらっしゃったKaさん来訪.夕食の後,少しゲーム.友人がドイツゲーム好きらしく,「貴族の務め」をご存知でした.ドイツゲームも少しずつ普及しているようです.
ロボラリー(Roborally / R.Garfield / Amigo)


 ロボットをカードでプログラムして,目的地をめざすゲーム.ボード上には自動的に動くベルトコンベアなどの装置があり,それらもうまく使いながら移動する必要があります.また,ロボットがロボットを押し出すということもあり,思ったように動いてくれません.
 ドイツ版には,ボードの並べ方の例がなくいつも適当にやっていましたが,アメリカ版には難易度や時間の目安が書かれた並べ方がいくつか示されており,今回はボード3枚のshort,easyでやってみました.平和に進めるため,ロボットが出すレーザーのオプションもなし.最初の1回はお試しで動かしてみて,様子をつかんでもらってからスタート.
 お試しではうまくいっていたのに,ゲームが始まると妻とKaさんはいきなり衝突,二人とも穴に落ちて死亡.愕然としている2人をよそに別ルートでコツコツ進む私が序盤優位にたちました.しかしKyさんはベルトコンベアを使ってすぐに追いついてきます.Kaさんも追いかけてきたのですが途中でレーザーのトラップに入り,プログラムのメモリが減少.なかなかほしいカードがきません.第一チェックポイントでは私が1位,そのラウンド中に妻も2位.
 すこし出遅れたKaさんも修理工場でメモリを回復し,追いついてきます.その間私は致命的なプログラムミスで2機も死亡してしまいました.1回目は右ターン,左ターンでもとの方向に戻ることに気づかなかったこと,2回目はかどのベルトコンベアで曲がる方向を間違えたことが原因.よくある間違いで,前にもやったような気がします.
 結局妻が独走態勢でゴール.2機死亡した私は,ぐるぐる回ってやってきたKaさんとほぼ同時に第2チェックポイントに着くのがやっとでした.
マエストロ(Maestro / R.Hoffman / Hans im Glück)


音楽家を事務所に雇い,演奏会に出演させてお金を稼ぐゲーム.3人とも学生時代,オーケストラに所属していたということでこれにしました.基本的にはいい音楽家を引いてくるかというゲームですが,引いた音楽家を効率よく使っていく頭脳もやや必要です.
 演奏会には最初にマエストロ(指揮者)を出さなければなりません.ところがKaさんにはマエストロが全然きません.そのうちKaさんの事務所は満員になってしまい,引き抜き放題に.しかも雇っていた演奏家が出演するべき演奏会が次々と終了し,不良債権化.妻が無情にも引いた最後の拍手で,最後は莫大な契約料を支払わなければならなくなりました.
 Kaさんの下家で音楽家を使いたい放題だった私が七重奏を成功させて勝利.3人だと音楽家がややだぶつき気味なので1度で7重奏を成功することができたりと,ややインフレでした.
 終わってからはマエストロに実在の指揮者の名前を入れたら面白いだろうというような話で盛り上がり,楽しい夜は更けていきました.