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当サイトおすすめのゲーム

安定して売れ筋――ニムトごきぶりポーカーカルカソンヌ
国内版が出ている傑作――ブロックスドメモカタンの開拓者たち
管理人の独断――ボーナンザパンデミックインカの黄金

あまりに多すぎて何を遊んだらいいか分からない……という方のために、当サイトおすすめのゲームを何点かご紹介します。以下のポイントに留意して厳選してみました。参考にして頂けたらと思います。

  • 初めてでもOK!……ボードゲームのほとんど経験がないという方でもルールが理解しやすいもの。
  • 手に入りやすい……こういったボードゲームを買えるお店は限られていますが、それでもたいていのお店にあるもの。
  • 大人が楽しめる……運や反射神経よりも、駆け引きや戦略があって考えどころがあるもの。
  • 値段が高くない……価格は1,000~3,000円台を中心に絞りました。お値段高めのものも含まれていますが、おいおいチャレンジください。

まずはニムト、ごきぶりポーカー、カルカソンヌ。東京・水道橋にあるボードゲームショップ、メビウスゲームズで安定して売れ筋上位に入っている三種の神器です。ひとまずはこの中から面白そうだと思ったものを1つを遊んでみてください。


ニムト(6 nimmt! / W.クラマー作・1994年 / メビウスゲームズ)


え~?!ぜったい大丈夫だと思ったのにィ!!

〈ゲームの概要〉1~104の番号が描かれたカード。みんな一斉に出して数字の小さい順に並べます。そのとき6番目になってしまった人はその前のカードを引き取らなければなりません。引き取ったカードにある牛マークだけマイナスになってしまうのです。

〈ゲームの楽しさ〉決して6番目にはなるまいと思って皆カードを選ぶのですが……「あー!オレかよ!!」「ふ~~、1番違いで助かったァ」その1回1回のドラマがとってもエキサイティング。このゲーム、勝つか負けるかはほかの人が何を出すか次第だから必勝法はなく、誰にでも勝つチャンスがあります。1ゲーム数分で終わり、2人から10人まで遊べる幅の広さも好感。

〈受賞〉ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート、ドイツゲーム賞1位、アラカルト・ドイツカードゲーム賞1位
〈プレイ人数〉2~10人 〈対象年齢〉8歳以上 〈プレイ時間〉20分 〈価格〉1200円
〈他サイトの紹介〉メビウスゲームズ「ニムト」play:game評価コメントリスト「6ニムト」


ごきぶりポーカー(Kakerlaken Poker / J.ゼメ・2004年 / メビウスゲームズ)


平気な顔でウソをつこう

〈ゲームの概要〉嫌われ者の動物や虫カードを8種類を押し付けあいます。中身を見てから裏返しにして好きな人へ。どの動物・虫の名前を言ってもかまいません。もらった人は、本当か嘘か答えるか、黙って引き取って別の人に渡します。本当か嘘かが当たっていたら、カードを押し付けることができますが外れていればもらわなければなりません。同じ動物・虫を4枚集めてしまった人の負けです。

〈ゲームの楽しさ〉イヤな動物の押し付け合いに、ウソのつきっこが加わって、ゲームはルールを聞いただけでは予想できない盛り上がりを見せます。特にあと1枚でアウトというときの押し付け合いはヒートアップ。正攻法で正直に出しているのか、裏をかいて嘘をついてきたのか。素なのか演技しているのか、ウソをつく方も見破る方もじっくり見極めましょう。2~6人、20分程度。

〈受賞〉ドイツ年間ゲーム大賞推薦リスト、アラカルトカードゲーム賞3位、日本ボードゲーム大賞入門者部門2位
〈プレイ人数〉2~6人 〈対象年齢〉8歳以上 〈プレイ時間〉30分 〈価格〉1800円
〈他サイトの紹介〉メビウスゲームズ「ごきぶりポーカー」play:game評価コメントリスト「ごきぶりポーカー」


カルカソンヌ(Carcassonne / K.-J.ヴレーデ作・2000年 / メビウスゲームズ)


広げよう僕らの街、伸ばそう僕らの道

〈ゲームの概要〉タイルを並べてフランスの古都カルカソンヌを作り上げるゲーム。タイルを1枚めくって絵が合うように置いたら、自分の手下コマを1つ置くことができます。手下コマのいる街や道ができると得点。限られた数の手下を効果的に配置して、高得点を目指しましょう。

〈ゲームの楽しさ〉美しいイラストで壮観な風景が広がっていくさまは何とも気持ちがいいもの。大きなお城をどーんと作ってもいいし、小さなお城を点々とつくってもよいでしょう。1ゲーム30分程度で、2~5人用。2人や3人でも十分楽しめます。

〈受賞〉ドイツ年間ゲーム大賞、ドイツゲーム賞1位、オーストリアゲーム大賞友達ゲーム部門1位
〈プレイ人数〉2~5人 〈対象年齢〉8歳以上 〈プレイ時間〉30~45分 〈価格〉3200円
〈他サイトの紹介〉メビウスゲームズ「カルカソンヌ」play:game評価コメントリスト「カルカソンヌ」

さて、これで現代ボードゲーム(カードゲーム)の面白さを分かっていただいたとして、次は何がいいでしょうか。元は海外のゲームですが、日本のメーカーが日本語版を制作したゲームとして、以下のものがおすすめです。海外直輸入版と比べて、普通のデパートや玩具店に並んでいる可能性が高いので探してみてください。


ブロックス(Blokus / B.タビシャン作・2002年 / マテル)


パズル感覚の陣取りゲーム

〈ゲームの概要〉いろんな形のピースを四隅から始めてできるだけ多く配置できるように工夫します。置き方のルールは、「自分の色とは角だけが接するように」。ほかの人の陣地に隙間からうまく潜り込みましょう。またほかの人のピースは入ってこれないようにブロック!

〈ゲームの楽しさ〉ルールはいたって簡単ながら、どのピースから、そしてどこを先に置いていくかという戦略の豊富さと奥深さは知的興奮度バッチリ。透明でカラフルなピース、カチッとピースがはまるボードの見栄えもよくて、見ているだけでワクワクしてきます。2~4人用で1回20分ほど。子どもからお年寄りまで。

〈受賞〉ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート、日本ボードゲーム大賞国産部門1位
〈プレイ人数〉2~4人 〈対象年齢〉5歳以上 〈プレイ時間〉30分 〈価格〉3,024円
〈他サイトの紹介〉日本ブロックス協会play:game評価コメントリスト「ブロックス」


ドメモ(Domemo / A.ランドルフ作・1975年 / 幻冬舎エデュケーション)


顔色もヒント

〈ゲームの概要〉自分の目の前にある札は、自分では見えません。ほかの人の札を見て、自分の前にある札が何かを推理します。見事当たればその札を捨てることができ、最初になくした人が勝ち。ほかの人の推理もまたヒントになるのです。40年近く前に発売された幻のゲームが、国内で再版されました。

〈ゲームの楽しさ〉使わない札もあるので、完全に推理することはできません。その代わり相手の言っている数字だけでなく、数字を言うまでの時間・視線・表情までもヒントになります。もちろんその裏をかくこともでき、慣れればなれるほど心理戦になっていきます。

〈受賞〉日本ボードゲーム大賞ノミネート
〈プレイ人数〉2~5人 〈対象年齢〉8歳以上 〈プレイ時間〉20分 〈価格〉1,944円
〈他サイトの紹介〉幻冬舎エデュケーション「ドメモ」play:game評価コメントリスト「ドメモ」


カタンの開拓者たち(Die Siedler von Catan / K.トイバー作・1995年 / ジーピー)


無人島の開拓物語

〈ゲームの概要〉1995年にドイツで発売されて以来、世界中で累計1500万セールスというセンセーションを起こしたボードゲーム。サイコロを振って資源をもらい、その資源を他プレイヤーと交換しながらほしい資源を集め、道や家などを建設し、自分のエリアを広げます。

〈ゲームの楽しさ〉サイコロ運あり、資源を交換するときのトークあり、自陣を広げていくときの戦略ありと、運だけでも、実力だけでもない総合的な楽しさがあります。ルールは多めですが、それに見合った以上の楽しみを得られるでしょう。高校生~大学生ぐらいで、友達とじっくり遊びたい方に。

〈受賞〉ドイツ年間ゲーム大賞、ドイツゲーム賞1位、ドイツゲーム賞金の羽根賞、日本テーブルゲームグランプリ1位
〈プレイ人数〉3~4人 〈対象年齢〉10歳以上 〈プレイ時間〉75分 〈価格〉4,104円
〈他サイトの紹介〉ジーピー「カタンの開拓者たち」play:game評価コメントリスト「カタンの開拓者」同「カタン」

 さてここまでは、入手しやすさを優先して世間的に評価の高いゲームを紹介してまいりました。最後に管理人の独断で3つ挙げておきたいと思います。本当の意味での「当サイトおすすめのゲーム」です。入手ルートは限られていますが、ボードゲームショップ検索で探してみてください。


ボーナンザ(Bohnanza / U.ローゼンベルク作・1997年 / メビウスゲームズ)


そのマメが欲しかった!

〈ゲームの概要〉いろんな種類の豆を手札から出して自分の前に植えるという栽培カードゲーム。手札の順序を変えてはいけないものだから、いらない豆は欲しい豆とどんどん交換しましょう。しかし豆の価値はそれぞれ全く違います。何枚対何枚で交換しようか、それともタダで挙げてしまおうか、それはプレイヤー次第です。

〈ゲームの楽しさ〉交渉というと重苦しいイメージがありますが、このゲームでは本当に軽いノリで楽しめます。マメはそれぞれ個性的でかわいいイラストが施されており、コレクション欲もくすぐられるでしょう。この辺で収穫しようか、それとももっと集めようかという選択も悩ましいところです。

〈受賞〉ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート、ドイツゲーム賞5位、アラカルトカードゲーム賞1位
〈プレイ人数〉3~5人 〈対象年齢〉12歳以上 〈プレイ時間〉45分 〈価格〉1,500円
〈他サイトの紹介〉メビウスゲームズ「ボーナンザ」play:game評価コメントリスト「ボーナンザ」

【ニコニコ動画】【卓M@s】豆限定!アイドル収穫祭(ルール説明編)【Bohnanza】

パンデミック(Pandemic / M.リーコック作・2008年 / ホビージャパン)


世界中に蔓延するウィルスを退治

〈ゲームの概要〉現代を舞台に、医者や科学者となって世界中の都市にどんどん広がっていく病原菌を撃退し、ワクチンを作る協力ゲーム。ワクチンを作るには世界各国を回って知識を集め、一箇所に結集しなければならない。しかしその間に病原菌は連鎖反応的に隣接する都市に拡大していく。

〈ゲームの楽しさ〉このゲームにはプレイヤー間の勝敗はなく、全員が勝つか、全員が負けるかという一蓮托生が最大の魅力。知恵を出し合い、相談し、プレイヤーそれぞれの得意分野を生かして対処する連帯感が、どんどん絶望的になっていく状況下で一層強まります。その分、ワクチンの作製に成功したときの喜びはひとしお。失敗しても、また挑戦したくなり、成功したら、もっと難易度を上げてプレイしたくなります。2人でもおすすめ。

〈受賞〉ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート、ドイツゲーム賞3位、日本ボードゲーム大賞2位
〈プレイ人数〉2~4人 〈対象年齢〉13歳以上 〈プレイ時間〉45分 〈価格〉4,200円
〈他サイトの紹介〉ホビージャパン「パンデミック」play:game評価コメントリスト「パンデミック」


インカの黄金(Incan Gold / B.フェドゥッティ、A.R.ムーン・2006年 / アークライト)


もう一歩進むか、それとも引き返すか

〈ゲームの概要〉インカの黄金を探す探検隊の一員となって、ジャングルの奥地へと進んでいくゲーム。遺跡を奥に進めば進むほど大量のお宝にありつけますが、仕掛けられたトラップにひっかかると、その冒険で得た宝物は全て失うことになってしまいます。毎回の選択肢は「神殿に残る」か「神殿を離れる」の2択だけ。2枚目の危険カードが出ると財宝は獲得できませんし、早々に離れてしまっては、多くの財宝を獲得できません。

〈ゲームの楽しさ〉単純なバーストゲームながら、人が減っていくにつれて分配されるお宝が増えたり、1人で引き返すと途中に残された宝石を独り占めできたり、本当に遺跡を進んでいるようなリアルな味わいがあります。引き返した直後に次々とトラップが出てきて閉鎖されると、結果論であることは分かっていても「俺の判断が正しかった」という気持ちになります。

〈受賞〉ドイツ年間ゲーム大賞推薦、オーストリアゲーム賞多人数部門1位、アラカルトカードゲーム賞4位、国際ゲーマーズ賞ノミネート、日本ボードゲーム大賞入門者部門1位
〈プレイ人数〉3~8人 〈対象年齢〉8歳以上 〈プレイ時間〉20~40分 〈価格〉2,592円
〈他サイトの紹介〉アークライト「インカの黄金」play:game評価コメントリスト「インカの黄金」

 あとは誰と遊ぶか、何人で遊ぶか、どういう場面で遊ぶかによって変わってきます。2人だけなら『ガイスター』、子どもと一緒なら『カヤナック』、パーティゲームなら『人狼』、フリークゲームなら『アグリコラ』……きりがありませんね。日本ボードゲーム大賞(NPO法人世界のボードゲームを広める会ゆうもあ主催)や国内外のゲーム賞の受賞作品も参考にしてみるのもよいでしょう。
 もうここまで来れば、自分自身で探すことができるようになるでしょう。ネットだけでなく、ゲームショップで相談したり、各地のゲーム会に顔を出してみたりして自分だけのお気に入りを探してみてください。

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当サイトで扱っている「ボードゲーム」とは、スクリーンを通さず対人で遊ぶ現代のボードゲーム・カードゲーム・ダイスゲーム、とりわけドイツ・ヨーロッパを中心に世界各国で作られているゲームを指します(呼称について)。

今、世界各国で作られているボードゲームは実に多種多様で、国際市場に乗るものだけでも年間約4000タイトル(BGGデータベース)、日本国内でも同人ゲームまで含めれば年間1000タイトル以上(ゲームマーケット)の新作が発表されています(データ)。

そのような数あるボードゲームの中でも、当サイトはドイツ(ユーロ)スタイルを中心にして紹介しています。トレーディングカードゲーム(TCG)/コレクタブルカードゲーム(CCG)、ウォーシュミレーションゲーム(SLG)、テーブルトークロールプレイングゲーム(TRPG)、碁・将棋・麻雀・トランプなどの伝統ゲーム、研修やセミナーなどに用いられるシリアスゲーム、カジノ・ギャンブルゲームは原則扱っておりません。また、人狼、マーダーミステリー、謎解きなど独立したジャンルになっているものは、ボードゲームと関連性があるものだけを扱います。

ゲーム初心者からフリークまで、ゲームに関心を持っている幅広い層を意識して構成しておりますが、中にはゲーム用語・デザイナー名・メカニクス名など、一般にはなじみのない用語を説明なしに使うことがあります。サポートするページ(ドイツゲーム用語辞典ゲーマー用語辞典ボードゲームデザイナー名鑑)も設けておりますので、分からないところは読み飛ばして、一通りご覧になってみてください。ゲームメカニクスについては『ゲームメカニクス大全』の用語に準拠していますので、ご興味のある方はご参照ください。

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