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年間ゲーム大賞、選考方法かわる

 ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)選考委員会は29日、新たな若い審査員2名の参加と選考方法の変更を発表しました。

 新たに加わったのはフリージャーナリストのシュテファン・ドゥックシュ氏(Stefan Ducksch, 36)と、ラジオジャーナリストのベルンハルト・レーライン氏(Bernhard Loehlein, 38)の2人で、これで審査員は合計12名となりました。ほかの審査員が50歳前後なので若い審査員の感性が選考にどう影響するか見ものとなります。また、年間子どもゲーム大賞の審査員も新しくなりました。

 選考方法は来年から、5月にノミネート5作を発表し、6月にその中から大賞を発表するという形式になります。1999年から行われていたノミネートと最終ノミネートという2段階選抜はなくなりました。これに代わって、ゲーム数を限らずに幅広く集めた推薦ゲームリスト(Empfehlungsliste)が発表されます。

 審査委員会はこの推薦ゲームリストについて、幅広い層の購買・選択を助けるとしていますが、その背景には、10作品前後のノミネートリストに入るかどうかで売り上げが大きく変わる不公平感を解消すると共に、ベストゲームの数を絞ることで年間大賞の意義を強く打ち出すという2つの意図があるものと見られます。実質上、ノミネート5作品に入るかどうかという厳しい競争がメーカーやデザイナーに課されています。(Spiel des Jahres

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エッセン国際ゲーム祭、新作の評価

 世界最大のボードゲームイベントであるエッセン国際ゲーム祭(Spiel ’03)が、10月23日から4日間に渡って開催されました。ドイツのゲーム専門誌「フェアプレイ」は毎年恒例の現地アンケートを行い、その結果を発表しました。ゲームサイトGames
We Playではこの集計をもとに、ドイツのメーカーと個人メーカーに分けてリストアップしており、主なメーカーの動向はこちらで探ることができます。

 アレアのプエルトリコ・カードゲーム、サンフアンが2年前からのフィーバーを受けてトップ。発売前にオンラインサイトBrettspielweltで公開されたインシュアッティカも上位に入りました。ゲームデザイナーコンテストからスカウトされたマヤも注目度が高い模様。デザイナーとしては、看板娘でメジャーとして認知されつつある異色のデザイナー、フリードマン・フリーゼの作品が3作も入っています。

 2月に行われるニュルンベルクおもちゃ見本市と比べ、エッセン国際ゲーム祭は中小企業が活躍する傾向が強いですが、その中から評価を固めてメジャーメーカーに発展する企業が生まれていくことが期待されます。(Fairplay

【フェアプレイ誌主催スカウト評価】

1.サンフアン(San Juan, A.Seyfarth, alea) 78/1.78

2.インシュ(Yinsh, K.Burm, Don&Co) 64/1.80

3.マヤ(Maya, B.Eisenstein Abacus) 116/1.80

4.フレッシュ・フィッシュ(Fresh Fish, F.Friese, Plenary Games) 53/1.91

5.鉄道ダイス(Railroad Dice,J.Kappe, Wassertal ) 50/2.02

6.アッティカ(Attika, M-A.C.Merkle, Hans im Glueck) 192/2.12

7.暗闇のフロア(Finstere Flore, F.Friese, 2F-Spiele) 140/2.12

8.ルドフィール(Lidoviel, F.Friese, Drubberholz) 65/2.20

9.魔法の剣とドラゴン(Zauberschwert & Drachenei, J.Schwinghammer Adlung) 59/2.20

10.フォイリオ(Feurio, H.Glumpler, Erlkonig) 71/2.25

 (右側の数字は得票数-50票以上/評価-1最高〜5最低の平均)