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第24回ゲッティンゲン・ゲームデザイナー会議閉幕

 6月4、5日の2日間にわたって毎年恒例のゲッティンゲン・ゲームデザイナー会議(Spieleautorentreffen
in Göttingen)が開催されました。ゲームデザイナー連盟(SAZ)に加盟する140名のデザイナーが参加。新作の試作品を紹介して、相互の情報交換を行いました。

 会議では4つの賞の授賞式があり、まずボードゲーム界に革新的な貢献をした人物に贈られる第2回インノ・シュパッツ賞(InnoSpatz、賞金500ユーロ)はドイツ・ボードゲーム博物館の館長P.レムッケ氏。20年前からハンブルク(現在はケムニッツ)で博物館を続けてきた功績が評価されました。30,000点のボードゲームを収蔵、1階では1,500点のゲームがすぐに遊べるようになっています。。

 次にボードゲームを効果的に紹介したメディアに贈られる第1回アレックス賞(ALEX、賞金1000ユーロ)は、ハンブルクの雑誌「ゲーマガジン(GEE Magazin)」で「机上演習・東(Planspiel Ost)」という記事を執筆したT.ミシュケ氏。奨励賞として「日本と韓国のボードゲーム」のU.バルチ氏ほか2名が受賞しています。

 そして先日発表された第17回ヒッポダイス・ゲームデザイナーコンテストは優勝者の沢田氏をはじめ、上位を独占した外国人が全員欠席だったため、決勝に残った2名のドイツ人が代表して受賞しました。

 最後に年間ゲーム大賞審査委員会が主催した第1回後継者デザイナー賞(Der Autoren – Nachwuchspreis、賞金2500ユーロ)はスイス人のS.ポーション氏に贈られ、このほか4名のドイツ人がノミネートされました。

 各賞の審査員にはその道の専門家をあて、公平な選出が配慮されています。ここにデザイナー、メーカー、ジャーナリズムが一体となってボードゲームの発展に力をあわせている姿を見ることができます。なお、ゲームデザイナー連盟の議長はムーン氏に替わってカサソラ氏が就任しました。(H@LL9000)

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紙とペンでカタンを遊ぶ

 コスモス社が販促のためピザのおまけとして配布していた「カタン―紙と鉛筆で遊ぼう」のフリーダウンロードが始まりました。ボードと資源カードと盗賊を印刷して切り取り、ダイス2コと4色の鉛筆かペンを用意すれば遊ぶことができます。

 ルールは簡略版で、開拓地と都市で7点獲得することで勝利となり、発展カードはありません。ボードには初期配置がすんだものと初期配置から始めるものの2種類があり、それぞれ4つのボードがあります。面白さが分かった人はコスモス社の廉価版(ゴールドエディション)へ。

 トライソフト、カプコン、ハナヤマによって日本でも広まったカタンですが、発売当時ドイツでも言われていたように覚えるルールが多く、初めてボードゲームに触れる人にとってはよくわからないという声もあります。このためルール把握という敷居を下げることで、知名度は高くてもこれまで敬遠していた人にも触れてもらおうというコスモス社の戦略があるようです。(Catanien)